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ウルトラ怪獣ラァー ヴ!ログ

 
 
 
 
 

『熱中スタジアム』 “ウルトラ怪獣”

BSプレミアム『熱中スタジアム』
      ウルトラ怪獣


 第1夜 2011年10月10日(月) 19:00~19:44  BSプレミアム 『熱中スタジアム』
      2011年10月13日(木) 23:30~24:14  BSプレミアム 『熱中スタジアム』(再放送)

 第2夜 2011年10月17日(月) 19:00~19:44  BSプレミアム 『熱中スタジアム』
      2011年10月20日(木) 23:30~24:14  BSプレミアム 『熱中スタジアム』(再放送)


Data :




 
 
 
 
 

ウラン235 を求めて

ウラン怪獣 ガボラ
       ウラン怪獣 ガボラ ~ 『ウルトラマン』 第9話 「電光石火作戦」          ラァーヴ!!


Data :

  • ガボラ      : 『HGウルトラマン』シリーズ PART.29電光石火作戦編         (バンダイ 2002年)
  • ウラン貯蔵庫 : 『名鑑』シリーズ ゴジラ全集2nd. ゴジラ VS メガギラス G消滅作戦 (バンダイ    年)

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放浪宇宙人ペガッサ星人 in ToyBox

放浪宇宙人ペガッサ星人
放浪宇宙人 ペガッサ星人 ~ 『ウルトラセブン』 第6話 「ダーク・ゾーン」 ラァーヴ!!
ペガッサ星人 in ToyBox が できあがりました!!
  こちらよりご覧くださいませ。

ペガッサ星人 on SketchBook は もう暫くお待ちくださいませ。
ペガッサ星人 in ShowCase も いちおう ありますのです。

Data :

  • ペガッサ星人:『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン編 1              バンダイ 2003年
  • ペガッサ星人:『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン編 プレミアムエディション バンダイ 2006年
 
 
 
 
 

エリ巻恐竜ジラース on SketchBook

エリ巻恐竜 ジラース
エリ巻恐竜 ジラース ~ 『ウルトラマン』 第10話 「謎の恐竜基地」 ラァーヴ!!
ジラース on SketchBook がやっとできあがりました!!
  こちらよりご覧くださいませ。

Data :

  • ジラース    : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ 3 (バンダイ 2002年)
  • ウルトラマン   : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ 1 (バンダイ 2002年)

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叫べナオキ!いまだ

デスコングキング
   デスコングキング
           『ジャンボーグA』第5話「叫べナオキ!いまだ」  ラァーヴ!!  
 

 何とか落ち着きましたので、ブログ再開致します。
 3.11.。震災発生時、私は東京都渋谷区の自宅マンション(3F)に居ました。
 傾斜した地盤に建つこのビルはとても不安定で、更に築40年以上という老朽化も相俟って、ちょっとの地震でも大きく揺らいでしまいます。おそらく、実際の震度よりも1度増しぐらいで。ですので、23区は震度5強という発表でしたが、うちは少なくとも6弱はあったかと思われます。いずれにせよ、人生未曾有の震動でした。
 食器棚や冷蔵庫、そして怪獣フィギュアを飾っている180cm高のショーケース2棹を懸命に支えて、何とか転倒は免れましたが。それでも皿などは落下して破砕、広辞苑など厚手の書籍類は飛び出し凶器化、2m高の冷蔵庫は数十cm移動してしまい、もちろん我が怪獣たちは無残にもバラバラのグチャグチャに...。他、トイレは排泄物が逆流したり、除湿機の溜水は奔出、何処かに当たってスイッチが入ったのかドライヤーが作動、ヒモ式の照明も揺さ振られて勝手に点灯、本棚など重量のある物は逐一が元位置から大きくズレるという有り様でした。
 揺れがピークに達したとき、隣人の遁走するシルエットが曇りガラス越しにサーッ。「逃げる機を逃がした!もうダメだ!」という恐怖が脳裡をよぎり、膝蓋はガクガク震え立脚さえ儘ならない状態。二度の大揺れが漸く収まったとき、足の踏み場も無い室内の惨状を見てヘナヘナヘナ...。地震後、更に震駭させられたのは、マンション外壁とそして自室内壁の亀裂を見たときです。自然の巨大な力によって無理矢理引き裂かれるところだったんだなぁと、改めて屏息・戦慄・粟立ち。向後このような局面にあっては一目散に逃げねばならないと、そう思い知らされました。

 現在。耐震検査が入り、倒壊の懼れの有るや否やを精察中です。
 東北地方などで罹災されたたくさんの方々に較べれば、もちろん私などの体験は採り上げるに足らないものですが。震源から遠く懸け隔たった東京でさえ、所に因っては斯様な恐怖もあったのだと、身近な視点から今回の地震の凄まじさを伝えてみました。
 家族や親しい人を亡くされた方、住居や家財を奪われ営為のたつきを失ってしまった方。「一日も早い復興を」とか「頑張れ」とか、そんな言葉すら非被災者である私には、思慮を欠いているように思えて、気軽に易々と口にするのは憚れます。ですが魂の再生を祈る心情は、同じ“日本人”としてではなく、同じ“人間”として決してウソではありません。

 震災から2日後の3月13日。その日は、福島第一原発の問題が顕在化。各局が深刻な実情を逐一報道する中、東京MXテレビはテロップすら表示することなく『ジャンボーグA』を平常どおり放映しておりました。
 ところが。パンダ怪獣のデスコングキングが、原発を襲撃するシーンに及んだときです。突然画面が右上方に収縮され、枠外に福島第一原発の現況が文字情報で流れ始めました。
 えっ?偶然じゃないでしょ。狙ってんの...?
 誰がどう見たって「ワザとそうした」としか思えない、完全な作為的タイミング。その魂胆の薄ら寒さに、暫し唖然とし慄然とさせられました。何やってんだ?MX...。

 上野動物園では新しいパンダが公開されたり、台湾では『パンダマン~近未来猫熊ライダー~』なるヒーロー番組がお茶の間を賑わし、杉村太蔵なんかはパンダの着ぐるみを被って雑誌の表紙を飾ったり。絶滅危惧種に指定された稀少性もあって、星霜を幾多経ても未だ人気の衰えないパンダ。正しくはジャイアント・パンダ。
 “愛らしさ”を逆手に取って、凶暴な怪獣のモチーフとしたのは、本邦分野ではおそらくこのデスコングキングが嚆矢でしょう。爾来“パンダのワル化”はいい加減手垢が付き捲くり、最早飽食状態と相成り果てました。
 この為体にトドメを刺したのが2006年、TX系番組『竹山先生』に登場した、その名も“デスパンダ”。「誰にも媚びねぇ地獄の番人」を自称する彼。絶滅していった動物たちを地獄から召還し、共に怨讐の丈をシャウトする英姿は理屈抜きでカッコ好かった!AKB48の秋元才加と野呂佳代による歌唱もドスが利いていて、彼女らの仕事では唯一ステキだなと、今でも思っています。(怪獣ラァーヴ)


Data :

  • デスコングキング : (タイ製)
 
 
 




 
 
 
 
 

復刻堂新作2011

 復刻堂のヒーローズ缶に、2011年版が登場しました。
 ウルトラ缶は、シリーズ名を“大果汁バトル ウルトラウォーター”と、パンチの効いた駄洒落に改題。風味もレモン味からブドウ味に変わっています。ウルトラヒーローたちの顔を切り取った今回のデザインは、これまでの妙致からすればかなりの無粋。食指が動いたのは、せいぜいが科特隊の流星マークでした。尚ゴールド缶は、快獣ブースカです。
 “仮面サイダー”は、ショッカー枠に蜂女と地獄大使が登場!怪人ファンには、ちょっと嬉しいラインアップです。こうして図像化されると、蜂女のぐるぐるオッパイなんかは、もはやイコンとして称えられましょう。こちらのシリーズは、マスク缶とボディ缶が程好く混在。桜島1号とかショッカー科学陣など、何ともマニアックな登用が堪りません。
 そして新機軸は、“秘密炭酸ゴレンジャー”。ポップな5色の缶が全てレモンスカッシュという、外観と内容物のミスマッチで愉しませてくれます。キレンジャーとレモン味は合致しそうですが、そこは矢張りカレー風味でないと...。特筆すべきは、日輪仮面と野球仮面のラインアップでしょう。復刻堂の次なる悪ノリに、期待も昂まります!(怪獣ラァーヴ)


vlog-fh01.jpg
 シンプルの窮み!


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 猛毒を扱ったりもするショッカー科学陣。の缶ジュース化...


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 バカです。もちろん好い意味で。


Data :

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エメラルド星からの贈り物

キングジャイグラス
   キングジャイグラス
          『ジャンボーグA』第1話「エメラルド星からの贈り物」  ラァーヴ!!  
 

 今年で7年目を迎えた東京MXの“円谷劇場”。幹線であるウルトラシリーズは勿論、『怪奇大作戦』や『ミラーマン』など、ウルトラ以外の円谷作品も往年の順次どおりに放映してきました。週一の間怠っこいペースは措くとして、兎も角も(自身を含む)昭和のロートルたちを愉悦させてきた、さてこの番組枠ですが。先だって『ファイヤーマン』が終了、2月13日から愈々『ジャンボーグA』のスタートと相成りました。
 放映当時、小学1年生だった私は勿論リアル世代。ですが、セスナ機の変身や主人公の暑苦しい人格と面相、また操縦時の妙ちきりんなコスチュームなど、斬新な設定の逐一について馴染めず、あれやこれやと難癖を垂れていた記憶しかありません。次第に派手な装飾を身に纏ってゆく傾向の怪獣にも、その絢爛さに反比例して、「いいのかな?」などと子どもらしからぬ危惧さえ抱いておりました。何しろ、捻くれ者でしたからね。
 ともあれ。特撮怪獣番組の乱立・飽食期の只中にあって、鎬を削ろうとする熱意が、(私には)どうにも押し付けがましかった『ジャンボーグA』。今回の再放送を好い機会だと思って、いま一度きちんと観ておく腹積もりです。(怪獣ラァーヴ)


Data :

  • キングジャイグラス : (タイ製)
 
 
 


ミラーマン    ファイヤーマン     ジャンボーグA

 
 
 
 
 

怪獣享年 ~H少年からの贈り物 その15~

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   メカゴジラ 『ゴジラ対メカゴジラ』 1974年3月21日公開 ラァーヴ!!  
 

 万鈞にして過重。白金の躯体に奔る夥しいパターン装飾は、ネジ頭の堵列を髣髴とさせます。その佇まい、さながら南部鉄瓶の如し。勇壮、先鋭、スタイリッシュ、端厳堂々、唯我独尊!
 ゴジラに偽装し遂せていた「化けの皮」の下から、不敵不敵しく正真を晒す初顕現のシーンは圧巻でした。観るものを灼かずにおれないカッコ好さは、もう是れ理屈抜き、無条件。昭和往時、形骸化甚だしかった怪獣王ゴジラを、完全に喰っていた鋳鉄のボディ。思慮浅き幼少のともがらを、遍く心酔してこましやがる、まぁーあざとさと来たら!
 メカゴジラの鮮烈なデヴューは1974年。しかしながら当時、銀幕やブラウン管を賑わせていたのはアニメーション作品で、金と手間の掛かる特撮や怪獣ものなどは衰退の一途を辿っていました。特に『マジンガーZ』(1972年12月~)の爆発的ヒットによって、世はまさにロボットの趨勢。な訳で。ゴジラのメカニカルなアレンジは、時流に準じた畢竟・帰結だったのでしょう。
 換言すれば、メカゴジラの登場は「アニメーションへの形振り構わない迎合」。手っ取り早く子どもらの関心を惹こうとする作為・魂胆があからさまで、悲しいかな、特撮・怪獣ものの最期の悪足掻きにも見えます。実際この翌年、『ウルトラマンレオ』と『仮面ライダーストロンガー』、そして『メカゴジラの逆襲』を以って、三大シリーズが尽くひと先ずの幕を下ろしているではありませんか。この事象...。思うにメカゴジラの登場こそは、瀕死の状態にあった昭和の特撮・怪獣ものにトドメを刺した自刃だったのでは?
 写真は1983年製の硬質ソフビ人形。H少年がこれを買い宛がって貰った時期は、推察するに90年代中盤あたりでしょう。平成VSシリーズ版の新規メカゴジラ(1993年)をプイと袖に振って、古くさい昭和の鉄瓶を欲したそのセンス、頗る付き!(怪獣ラァーヴ)


       ゴジラ対メカゴジラ        メカゴジラの逆襲

Data :

  • メカゴジラ : (バンダイ 1983年製の再販?)

 
 
 
 
 

谷間の姫百合 ~H少年からの贈り物 その14~

キーラ
   光熱怪獣 キーラ ~ 『ウルトラマン』 第38話 「宇宙船救助命令」 ラァーヴ!!  
 

 “ルシフェリン”なる発光物質が、発光酵素である“ルシフェラーゼ”の触媒作用によって、酸素などと結合する際に光子を放出。なんてのが、生物発光のメカニズムだそうです。この光は完全なるルミネセンス、つまり「冷光」であり、熱を伴いません。まあ光輝する度に高熱を発していたら、ホタルとかイカとか、堪ったもんじゃありませんからね。
 光熱怪獣キーラは、そういった発光器官を眼球に具有した想定なのでしょう。しかし!外敵の視力を奪ってしまう度合いの強光、剰え銃火器の如き破砕光線としても作用。これはもう冷光とは真逆の熱放射、それも可也の高温を伴った生物発光であると推されます。なれば、強固な耐熱構造を備えた視覚器!?いえいえ、詮索は野暮天。ウルトラ怪獣随一の「目力」を享受して、身も心も灼かれちゃいましょう。
 ところで。『ウルトラマン』最終回の一個前に登場したキーラは、斯様に激しい光を放ちますが、それでもゼットンの強烈なインパクトの前では、存在さえ薄まってしまうまさに日陰者と言えましょう。皮肉にも。更に、キーラの前の週には、羽飾りも華々しいジェロニモンが登場しました。ゼットンとジェロニモンに挟まれた、キーラは謂わば谷間のユリ。威風堂々たる天嶮の影に隠れて、ひっそりと綻んでいるのです。
 そんな目立たない不遇な奴ですが。その悲哀さも相俟ってか、個人的には惹かれてしまいますね。もう幼少の頃から、こういった“マイナー”を放っとけない自己。「ひねくれもの」なんて、よく揶揄されたものでした_。知名度からしても左程揮わないキーラ。の人形を、乞い欲したH少年もそうだったのかなぁ、なんて思いに耽ったりして...。(怪獣ラァーヴ)


Data :

  • キーラ : 『ウルトラ怪獣シリーズ』No.34 (バンダイ 1986年)

 
 
 
 
 

死せる舞踏 ~H少年からの贈り物 その13~

パワードレッドキング
どくろ怪獣 パワードレッドキング(雄)
       ~ 『ウルトラマンパワード』 第3話 「怪獣魔境へ飛べ!」ほか ラァーヴ!!  
 
 

 あなたよ
 なぜ骨をきらうのか
 骨は美しい!!
 いやらしいのは
 その骨の
 上についている
 肉ではないか!!

 (楳図かずお著作・『おろち』第2話「骨」より 1969年)


 その名も“どくろ怪獣”!人跡未踏の秘境で、未だ盛栄する弱肉強食の世界。死の表徴であるドクロを面相に戴き、暴虐の限りを尽くす強食の覇者。穿たれた眼窩の奥で光輝揺らめかすその明眸は、遠き時代より今日に到るまで、果たしてどんな地獄絵図を映してきたのでしょう。
 屍骸が腐敗し、鳥獣に喰われ、白骨となり、そして土に帰すまでの変容を、九段階に区劃。これを観想して、生への執着を断ち切る事を、仏語で「九想(くそう)」と謂うそうです。余剰な肉を括ぎ落としたレッドキングの容色は、精悍でストイック。まるで九想観を修験し遂せた達観者のようです。
 米国向けにアレンジされたパワードレッドキングの造作は、完全なしゃれこうべではなく、肉の残滓を付着させた、まだまだ腐敗途中の段階。映画 『フェノミナ』(1984年 ダリオ・アルジェント監督作品)に倣って言えば、サルコファガス(人間の腐肉を好む蝿)に取り付くよすがを与えてしまう、謂わば未熟者です。初代には、やっぱり敵いませんね。(怪獣ラァーヴ)


       フェノミナ        おろち

Data :

  • パワードレッドキング・雄 : 『パワードモンスター』シリーズ  (バンダイ 1993年)

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ロンリー・ロン ~H少年からの贈り物 その12~

ロン
さすらい怪獣 ロン ~ 『ウルトラマンレオ』 第10話「かなしみのさすらい怪獣」 ラァーヴ!!  
 
 

 ペットとして個人輸入した北中米産のカメが、すくすくと成長して大型化。手に負えなくなった飼い主が、そこいらの沼沢に遺棄。環境に順応したカミツキガメが如き外来種が、生き永らえてのさばり、本邦淡水圏の生態系を撹乱する懼れが...。なんて報道を、しばしば耳にします。
 暴君マグマ星人の蛮行によって母星を逐われた、その名も“さすらい怪獣”。そんな悲運を背負ったロンは、ウルトラマンレオの元ペット。故意に棄てられた訳ではありませんが、主人の庇護から放逐され、致し方なく野良化した境涯は、カミツキガメと同じです。
 そんな宿無し犬が旧恩を忘れ、元主人に牙を剥くストーリーは、さながら椋鳩十のジュブナイル作品。曾て慈愛によって結ばれた紐帯であっても、酷薄な自然界で生き抜く為には、最早無用の長物。いや命取り。斯くて野性が本来持つ命根性の穢さは、“絆”などという腹の足しにもならぬものを、躊躇わず棄て去る訳です。
 さて。劇中に忠実な茶色ではどうにも地味で、玩具として映えない所為か、ご覧の通り緑色に作られたロンのソフビ人形。オリジナルを穢すよなこういったアレンジはしかし、オモチャの温か味を演出する上で必要悪だと思います。頓狂な色合いであるからこそ憎めない此奴を、H少年が愛玩したように、責任持って飼養しましょう。印旛沼の主になんか、させませんってー。(怪獣ラァーヴ)



Data :

  • ロン : 『ウルトラ怪獣シリーズ』No.43 (バンダイ 1991年)

 
 
 
 
 

外面似菩薩、内心如夜叉 ~5円引き with H少年からの贈り物 その11~

サドラ

★ 5円引きが綴る情景 015

 古拙の微笑。つまりアルカイック・スマイル。を湛えたウルトラマンは、金城哲夫氏のコスモポリタニズムを投影した、慈愛の化身でなくてはならない筈です。写真のように、己が殺傷した相手に対しての不敬、況してや胴体から頭部を両断するなどという凶行を働いた上に、まだ生温かいであろう生命の残滓を上掲して気色ばむ非礼はこれ、断じてあってはならぬもの。敵方の生首を弄んで亡骸に鞭打つ行為は、そう、蛮族だけがし得る死者への冒瀆です。又候お誂え向きに目とカラータイマーの電飾が消灯しており、光輝と生気が失せた外貌はまさに悪鬼、夜叉。金城氏が希った姿とは、まるで真逆の阿修羅を体現していますね。
 勿論斯様なシーンは本編にはなく、ブロマイド撮影の為にと、カメラマンと演者が現場のノリで取り決めた即興と推されます。その狙いも、「恐ろしい怪獣を倒したウルトラマンの雄々しき勝鬨」なんて感じで。でもこれが藪蛇。「相手は子どもなんだから」って見縊りが、却って頓痴気な結句に。こういった原作者の企図を意に介しない不遜は...実は割りと好きな方です。自己の記憶とちょっとズレたウルトラマンや怪獣に出逢えるのも、5円引きブロマイド蒐集の愉しみのひとつですから。
 ところでH少年からの贈り物に、写真の不遇者、即ちサドラの消しゴムが在りました!併せて画像を載せておきます。(怪獣ラァーヴ)

vlog-H011.jpg
岩石怪獣 サドラ ~ 『帰ってきたウルトラマン』
            第3話 「恐怖の怪獣魔境」ラァーヴ!!

Data :

  • サドラ  : 詳細不明 (    年)

 
 
 
 
 

マイケル富岡の夜は更けて ~H少年からの贈り物 その10~

シーボーズ
       UFO仮面 ヤキソバン ~ 『日清焼そば』                   ラァーヴ!!  
 
 

 当今で言ったら、大和ハウスの“ダイワマン”。あの大仰なスーツに、役所広司や唐沢寿明の如き大御所が、袖を通しちゃうものなんだろうなぁ。マイケル富岡がヤキソバンを演る意想外性って。
 ドイツ系の父親と日系の母親の血を継いだ日系アメリカ人。DJ、モデル、俳優と、幅の広いタレント性を発揮。芸能活動の最盛期には、「ボクのことは“マイケル”じゃなくて“マイコー”と呼んで下さい」などと、番組の共演者に吹聴。そんな立ち居振る舞いや、顎が割れた濃い顔立ちから、後にその「クドさ」を揶揄されるようになりました。
 然るにこの人形。「クドさ」という格好のモチーフを得ながら、それがまるで活かされておりません。晴れやかな面持ちが、却って淡白さを前面に発露させてしまっています。敵方のケトラー(本シリーズ「H少年からの贈り物」その1参照)の人形が、ちゃんとデーブ・スペクターに似ているだけに、可惜残念ですね。
 しかしだからと言って、「ヤキソバンのフィギュア化」としての事象的な価値が損なわれる訳ではありません。「一介のCMキャラクターを手許に置ける」という幸甚。赤と黄の奇天烈な装束を纏ったポップな此奴めからでも、それは充分に享受出来ます。なればケトラー同様にこのマイコーも、ノヴェルティの紛うかたなき逸品と言えるでしょう。そもヤキソバン有りきのケトラーですから。対になって初めて成立する彼らの世界観に想いを馳せ、また2人の離れ難き紐帯に畏まろうではありませんか!
 余談ですが。曾て野沢直子は、「マイケル富岡の夜は更けて」なる楽曲を自ら作詞し歌唱していました。他にも、珍妙だからという理由でその名を連呼するだけの「おーわだばく(大和田獏)」やら、ライオンやヒョウに噛まれた災難を茶化した「トモ子(松島トモ子)と呼ばないで」など。絶頂期の野沢であったからこそ、許容された愚弄芸の数々でしたが。さて渡米後は、まるで季節労働者のように、年に1~2度フラッと日本に舞い戻っては、止しゃあ良いのにTV出演。ズレまくった、と言うよりは時代に取り残された芸風と発言を、哀れにも晒す体たらくです。ミイラ捕りが何とやらですね。(怪獣ラァーヴ)



Data :

  • ヤキソバン : 『日清焼そばUFO仮面ヤキソバン ソフト人形』 (バンダイ 日清食品/電通 1994年)

 
 
 
 
 

白き言霊 ~H少年からの贈り物 その9~

シーボーズ
亡霊怪獣 シーボーズ ~ 『ウルトラマン』 第35話「怪獣墓場」 ラァーヴ!!  
 
 

 一年の殆んどを氷雪に囲まれて生活するエスキモーには、「白」を表現する語彙が豊富であると間々聞き及びます。一説では数十種類だとか。真偽はどうあれ。「何も無い色」と捉えられがちな白ですが、それが自分たちの営為、況してや生命に深く関わっている圏域では、その“無色”から沢山の情報を読み取らなければならず、遵って充分有り得る話しなのでしょう。
 この「何も無い色」という概念。スペイン語圏では「白」を“blanco”(ブランコ)と表記・発音し、イタリア語は“bianco”(ビヤンコ)、そしてフランス語では「モン・ブラン」でお馴染みの“blanc”(ブラン)となります。いずれも「何も無い」という含意があり、英語の“blank”(ブランク)なんかも、これの同義派生語に相当。面白いのは、ブランコだのビヤンコだの「白色」を示す言葉が、英語では“black”(ブラック)、つまり「黒色」として伝播したことです。土地柄や文化、そして国を違えば、「何も無い色」が白になったり黒になったり。言語は、それを使う人びとを映し出す、まさに鏡なんですね。
 さて日本語には「ほんのり」だとか「はんなり」だとか、幽かで微妙なニュアンスを表現する言葉が数多く存生します。風流を好むお国柄からなのでしょうか。水をいっぱいに汲んだ甕を覗き込んで、そこに有るか無きかの蒼みを見い出す、所謂「甕のぞきの色」なんかは、そういった古人の繊細な感覚の顕われでしょう。また、かき氷に無色透明のシロップを浸潤させて食す“氷すい”なんて酔狂も、「侘び・寂び」の理念がいまだ日本人の中に息衝いている証左のような気がします。
 しかし一方で、昨今のTVニュースを見れば、ちょっと難しい漢字を安易に平仮名で表記してこます趨勢ではありませんか。真綿でじわじわ絞め殺す「言葉狩り」に、少なからず危惧を覚える日日また日日です。曾てスターリンは、自身の出生地であるグルジアの言語を、「犬の言葉」などと詰って弾圧しました。人間が本気を出せば、言葉なんて簡単に死に絶えるもの。変化変容はあるべきだと思いますが、絶滅はダメでしょ、絶滅はー。
 ところで本項文頭に記した“エスキモー”ですが。これも「生肉を食べる者」という誤った解釈から、カナダ政府によって差別用語と位置付けられ、“イヌイット”に置き換えられてしまいました。この頓狂な曲解に、ご丁寧にも準じたのは日本のマスコミだけだったとか。エスキモーたちが白い世界からどれだけ多くの色味を見い出しているか、そして彼ら自身が“エスキモー”の呼称にどれだけ誇りを抱いているか。それを慮外に置く者の、何と想像力を欠いた蛮行であることか!
 写真の人形は、白の成型色に薄っすらと黒のスプレーが掛けられただけの、その名も“亡霊怪獣”。これを「ただの手抜き」と断じて、無下に斬って棄てるか。それともこの白き亡霊に、仄かで幽かな、しかし確たる存在の拍動を感じるか。繊細さを推し量る試金石は、喉元に刀の切っ先を突き付け、斯く言います。さぁ、オマエはどっちなんだ?(怪獣ラァーヴ)



Data :

  • シーボーズ : 『ウルトラ怪獣シリーズ』No.22 (バンダイ 1991年)

 
 
 
 
 

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