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ウルトラマンタロウ名鑑戯画  Archive

火没スル処

バードン

  火山怪鳥 バードン ~ 『ウルトラマンタロウ』 第19話 「ウルトラの母 愛の奇跡!」  ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 42

火山の島に生まれし君よ 弓状の島で育ったおのこ
真白い布に鮮血のいろ たなびく国のひとりのおのこ
昭和も遠くになりにけり されど 金色のオーラ 放ちてやまむ

ヤプーズ 「君の代」より抜粋 『Dadada ism』(1992年 東芝EMI)収録 作詞:戸川純


 なんて訳で。火山に生まれ火山に没した“火の鳥”、バードンの最期です。その出自、そして末路。そう、まるであのラドン(『空の大怪獣ラドン』1956年 東宝)のような生きザマでしたね...。
[次回、火山生まれの怪鳥をもう一羽...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • バードン : 『DGウルトラマン』シリーズ3                 (バンダイ 2010年)
  • 台座   : 『ゴジラ全集』シリーズ2nd. 1989 ゴジラVSビオランテ (バンダイ 2005年)

木偶の坊や

ピッコロ

  わんぱく宇宙人 ピッコロ ~ 『ウルトラマンタロウ』 第46話 「白い兎は悪い奴!」  ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 38

 ハーシー大彗星の地球接近に伴い地上に落下。ウサギを毒殺する人間の蛮行を目撃し激怒。巨大化して一頻り暴れ捲くるも、タロウに懲らしめられギブアップしたピッコロです。
 ピノキオを想起させる木製風の身体と鼻梁、腹話術人形のような下顎の開閉システム。“ピッコラ星の王子”たる者の正装なのか、中世ヨーロッパ調のそれらしい装束に身を包み、しかし頭に頂いた派手なとんがり帽子なんかはまるでピエロ!最早「突飛」だとか「奇抜」だとかの域を超越したその容貌。幾ら度量の広い『ウルトラマンタロウ』でもこれは...と呆れる一方で、ウルトラにおける怪獣の可能性をグッと押し拡げた実は実は劃期な此奴め。悪い意味でも...。
 ところで本エピソードの題材は、因幡の白兎を歌った童謡「大黒さま」から。しかし果たして当時どれだけの小学生が、これを正しく歌唱してこましていたことでしょう?
[次回は、東京湾より再上陸を果たしたあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

リキッド&ソリッド

コスモリキッド

 液体大怪獣 コスモリキッド ~ 『ウルトラマンタロウ』 第2話 「その時ウルトラの母は」ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 31

 多摩川上流で工夫らを食み、地味に燻っていた頃のコスモリキッドです。ロケ地は氷川渓谷辺りでしょうか。“しだくら橋”と共に、2期ウルトラではお馴染みの場所。この後液化して川を下り、五本松近辺にて再固体化しますが、ここも頻繁に使われたロケーションです。
 “コスモ・リキッド”とは、つまり宇宙液体。しかしそんな含意を知る由も無い弱齢期、怪獣の名前にしては豪くハイカラな響きに、ちょっと羨んだりしたものです。自分の中では「コスモリ」と「キッド」に解体され、○○キッド(早射ちキッドとか)のような感覚でその名に接していました。
 さて、一度はウルトラマンタロウに倒されたかに見えたキッド君。“リキッド”になっていた事が僥倖、ライブキングの胃臓から生還を果たします。ですが折角の命拾いも、“ソリッド”になったらなったで此度は凍らされ、ZATのパンチ弾で木っ端微塵という末路。残念、特殊能力も水泡に帰します。
[次回は、炎よりも強い泡と言えばこいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

五体満腹

タイラント

 暴君怪獣 タイラント ~ 『ウルトラマンタロウ』 第40話 「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」 ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 24

 海王星、天王星、土星、木星、火星と、行く先々でウルトラ兄弟たちを血祭りに上げたタイラント。桁外れの強さ故か、二期怪獣の中でも知名度は上々。もし名鑑シリーズが継続されていれば、順当にラインナップされていた事でしょう。舞台構成のイメージは火星。つまりウルトラマンAと対戦した場面の想定です。
 35体もの怪獣の怨念が合体した最強怪獣。なんて触れ込み。尤も表立った要素は、シーゴラス(頭)、イカルス星人(耳)、ベムスター(腹)、バラバ(腕)、レッドキング(脚)、ハンザギラン(背)、キングクラブ(尾)と、6体のみによる組成。但し“合体系”の先達・ジャンボキングと異なるのは、それぞれのパーツを、各怪獣の最も映える部位から抽抜した点であり、単体としてのトータル・コーディネートは兎も角、窮めてアグレッシッヴな姿を成就させています。
 とは言え「良い所取り」の合体系にあっては、随所の特徴が自己主張し合ってしまい、ややもすれば没個性に陥りがちなもの。作り手がこれ見よがしに発信する合体怪獣がしかし、皮算用通りに人気の揮わない所以は、ごちゃ混ぜに起因する主眼の曖昧さにあるのでしょう。ジャンボキング、キング・オブ・モンス、ギガギマイラ、ベリュドラと、絢爛豪華に仕立てたところで、所詮は祭事における打ち上げ花火。注目されるのはほんの一時。芸能人のゴシップや醜聞の如く、センセーショナルは直ぐに廃れゆくものです。
 であるにも関わらず、タイラントの徳望が未だ持続しているのは何故でしょう?恐らくは、ウルトラ兄弟を事も無げに撃破した実績よりも、前述したように、1個の肉体として成立する見端。即ち、過剰さをある程度抑止した装飾の度合いが、彼を稀有な「合体系の成功例」ならしめているのではないでしょうか。それも、ベムスターの衝撃的な腹であるとか、バラバの凶悪な腕であるとか、それら派手なイングリーデンツよりも寧ろ「顔」。あの何処となく人懐こい面差しが、衆人を惹き付けて已まないような気がします。シーゴラス譲りのくりくりとした眼とチャーミングな八重歯(牙)、そしてトドメがイカルス由来の大きな耳殻。これ、この面構え。どっかの鼠のキャラクターに似てません?そうまでゆかなくとも、やっぱり愛玩動物を想起させる容色が、彼の人気の淵源であると密かに思っているのですが...。
 ところでこの合体怪獣。更に更に合体を遂げた姿で再登場する予定が、実は2008年の劇場用作品(『大決戦!超ウルトラ8兄弟』)の企画前に勘案されていました。その名も“グランドタイラント”。デザイン画では、タイラント構成員の他に、バキシム・アストロモンス・ゴモラ・エレキング等の要素が認められます。その豪壮さは圧巻で、実際に具現化されたギガギマイラよりも威風堂々としたもの。ただちょっと、イカルスの耳が無くなっているので、チャーム度は下がっていますが...。

キビしい そしてややこしい 平成を生き残れるのは
見た目も ちょっとステキな 働き者

見事な人になりましょう カンペキにしましょう
見事なボディーになりましょう もう トリコにさせましょう
何かとお得な思いを するからだ

[パフィー 「とくするからだ」より抜粋
      『amiyumi』(1996年 Epic/Sony Records)収録 作詞・曲:奥田民生 歌唱:パフィー]


[次回は、カメラで魂を盗りまくった毛むくじゃら...] (怪獣ラァーヴ)

Data :

  • タイラント : 『H.G.C.O.R.E. ULTRAMAN』シリーズ4 セブン SINCE 1967 編  (バンダイ 2007年)
  • 台座    : 『ゴジラ全集』シリーズ3rd.
              1975 メカゴジラの逆襲                          (バンダイ 2006年)
  • 台座(奥) : 『ゴジラ全集』シリーズ3rd.
              1965 怪獣大戦争                             (バンダイ 2006年)

終わりなき世のめでたさを

モチロン

 うす怪獣 モチロン ~ 『ウルトラマンタロウ』 第39話 「ウルトラ父子餅つき大作戦!」 ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑱ ★

 本来は餅を搗く為の用具が、餅を食べてしまうといった逆転劇。でも所詮は臼だから、最後は従前通り餅を搗かれる立場に収まって、めでたしめでたし。
 「月では兎が餅を搗いている」。人びとの純朴な思念が実体具現化。搗き手の兎は扠措き、「臼が主役」という奇抜さが、流石は『タロウ』の世界観。その名も“モチロン”!飛行船に垂下して地球に到達、手当たり次第に餅を喰い漁る健啖振りを発揮。自身の円筒形態を活かし横転移動、途上の民家を踏み潰しながら進撃します。さんざ餅を食べ捲くったが飽き足らず、「随一の米どころ・新潟へ行きたい」などと、高知方言丸出しで語る始末。相撲に負ければ、「自分が居なけりゃ月に影が無くなるよ」と脅迫紛いの開き直り。出自が荒唐無稽なら、所業も天衣無縫ですね。
 しかし餅屋は餅屋。「さあ、搗いて下さいな」と言わんばかりの見目形。臼そのままの機能的な姿は、初見からその帰結を裏切りません。出て来た瞬間に「下げ」が約束されてしまう、まあ“出オチ怪獣”とでも申しましょうか。畢竟そうならざるを得ない因果。本邦分野におけるパンクロック・シーンの嚆矢“ザ・スターリン”も、彼らの楽曲の中で歌唱していますよ。曰く「終わりがいつも一番最初に顔を出す」(ザ・スターリン 「爆裂ヘッド」より 1982年2nd.アルバム『STOP JAP』収録 作詞:遠藤ミチロウ)。或いは「どこまで行ってもオマエはオマエだ」(同 「MONEY」より)。などと...。
 さてウルトラの父に叱責され、喰い尽くした餅を返還すべく、臼として元来の役目を果たす事と相成ったモチロン。搗き手はタロウ、そして返し手は...(ここだけは意表を突いて)巨大化した南夕子!斯くて巨人たちによる月夜の餅つき。この狂宴、この絵面!シリーズ屈指の珍場面は、また違った意味でウルトラ原体験となりましょう。(因みに本エピソードを手掛けたのは、怪獣物に伝統風習を綯い交ぜてこます脚本家・石堂淑朗氏でした)
 ところで“モチロン”のネーミング。“勿論”に相通ずるのは言わずもがな。この後、モットクレロン(第43話)やベロン(第48話)と、三大駄洒落“ロン”怪獣の揃い踏みとなります。
 [次回は、ウルトラ兄弟とレオ兄弟を仲違いさせようとした卑怯な奴...] (怪獣ラァーヴ)

Data :

  • モチロン : 『HGウルトラマン』シリーズPART.24 ウルトラマン夕陽に死す編  (バンダイ 2000年)
  • 台座   : 『ゴジラ全集』シリーズFinal
              1973 ゴジラ対メガロ                             (バンダイ 2007年)
  • 民家   : 『帰ってきたウルトラ怪獣名鑑』シリーズ 怪獣総進撃
              03 怪獣総進撃(アーストロン)                       (バンダイ 2007年)

お月さまと入れ歯

再生エレキング

 月光怪獣 再生エレキング
                 ~ 『ウルトラマンタロウ』 第28話「怪獣エレキング 満月に吼える!」ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑦ ★

 孫悟空・ターザン・猿飛佐助の扮装で、木曾の山野を駆け巡る3兄弟。祖父の入れ歯を作ろうと思い立った彼らが、洞窟内の地底より突き出た物体にノコギリを入れると...。何とそれは、月の光を浴びて復活したエレキングの角だった!
 この奔放、荒唐無稽、思うがまま!而して甦ったエレキングは、満月の下で軽快な盆踊りを披露。角を引っこ抜かれると、傷孔から泡沫を噴いて悶絶。向後生き返らぬよう、その角は月に奉納され...と、さすがは『ウルトラマンタロウ』。シリーズ随一の頓狂振りは、伊達じゃあありません。
 [次回は、主人が戦い終えるまで極寒の中に放置されたあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • 再生エレキング   : 『キャラエッグ ウルトラマン』シリーズ              (バンダイ 2004年)
  • ウルトラマンタロウ : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史Ⅲ
                   04 2大怪獣タロウに迫る!(ウルトラマンタロウ対ケムジラ) (バンダイ 2007年)
  • 台座         : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史Ⅱ
                   05 奇跡!ウルトラの父 (ウルトラの父対ヒッポリト星人)  (バンダイ 2006年)

改造

改造ベムスター

宇宙怪獣 改造ベムスター
                 ~ 『ウルトラマンタロウ』 第29話「ベムスター復活!タロウ絶体絶命!」ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑤ ★

 二代目、再生、Jr.(ジュニア)、Ⅱ世...。そして飽き足らず、満を持して「改造」怪獣の登板。番組活性のカンフル剤とは言え、過去のシリーズから人気怪獣を軽々に引っ張ってくる、まあこの短絡さ、あざとさ。視聴率梃入れを旗幟とした、体の好い方便以外の何物でもありません。それにしても「改造」...。昭和往時、人気を二分した『仮面ライダー』の専売特許だったこの言葉を、本邦分野のオーソリティーとして決して使わぬ気骨を示して欲しかったなぁ。[次回は、我が子を取り戻すべく遙々波濤を越えてやって来た彼女...] (怪獣ラァーヴ)

 

Data :

  • 改造ベムスター   :『キャラエッグ ウルトラマン』シリーズ                  (バンダイ 2004年)
  • ウルトラマンタロウ  :『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史Ⅲ
                   04 2大怪獣タロウに迫る!(ウルトラマンタロウ対ケムジラ)     (バンダイ 2007年)
  • 台座・建物ミニチュア:『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史Ⅲ
                   03 ウルトラセブン参上!(帰ってきたウルトラマン対ベムスター) (バンダイ 2007年)

怪獣開花

アクマニヤ星人

宇宙大怪獣 アストロモンス ~ 『ウルトラマンタロウ』 第1話「ウルトラの母は太陽のように」ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ③ ★

 超獣を喰らう大怪獣登場!「怪獣<超獣<怪獣」の図式が確立した瞬間であり、倒頭定着する事がなかった“超獣”の敗北宣言でもありました。また“怪獣”という呼称の頭抜け、延いては本邦における滲透・膾炙・活着、つまり「根付き」を、まざまざと再認識させられた事象でもあります。さて、土手っ腹に巨大花の鮮烈な「赤」。タッコング、ベロクロン、そしてアストロモンスと。所謂“第2期”の第1話登場怪獣は、「衝撃の赤」を纏ってこそ合格!?[次回は、二度目の襲来で東京デヴューを果たしたあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • アストロモンス : 『キャラエッグ ウルトラマン』シリーズ (バンダイ 2004年)
  • 台座       : 『ウルトラ怪獣名鑑』 シリーズ ウルトラセブン編2
                 07 蒸発都市(ダンカン)  (バンダイ 2003年)

粗悪質宇宙人

ウルトラ怪獣名鑑 1

悪質宇宙人 メフィラス星人(二代目)
                      ~ 『ウルトラマンタロウ』 第27話「出た! メフィラス星人だ!」ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ① ★

 かつてウルトラ怪獣ファンを熱狂させた玩菓の名作、『ウルトラ怪獣名鑑』と『ウルトラ怪獣戯画』。これらの特徴でもあり魅力でもあったのが、“怪獣情景”の活写とサブタイトル付きの台座でした。そこでこの「贋作」シリーズでは、既製の台座と他商品のフィギュアを組み合わせて、未発売に終わったエピソードを "名鑑化" してゆきたいと思います。一応12本を予定しております。では先ずは、「堕ちた名士」とも言うべきメフィラスの二代目、その凋落っぷりをご覧下さい。
[次回は、レオに登場した目ン玉のあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

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