Home > ウルトラセブン名鑑戯画

ウルトラセブン名鑑戯画 Archive

岬にて

アギラ

カプセル怪獣 アギラ
ロボット超人 ニセ・ウルトラセブン ~ 『ウルトラセブン』 第46話 「ダン対セブンの決闘」 ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 44

 名勝伊良湖岬。力泳を終えずぶ濡れになったダンが、車中のウルトラアイを取りに行っている間、強敵相手の大役を仰せ付かったアギラです。その強敵とは...サロメ星人製作のニセ・ウルトラセブン!主人であるセブンと同等の能力を擁し、剰え見目までそっくりと来れば、こりゃあもう下僕のアギラが敵う筈もありません。敗色濃厚と見るや、さっさと岩陰に身を隠し、「あ~あ」なんつって頬杖なぞ突いちゃったりして...。
 シリーズも大詰め。満を持して“ニセモノ”が登場するエピソードですが、クライマックスにおける特撮がどうにも戴けません。ニセ・セブン対アギラ、そしてニセ・セブン対セブンと展開しますが、臨場感を出そうとした山っ気、これが裏目に。実際の崖っぷちでロケ撮影された為に、スケール感は致命的に稀薄、自然の風物に融け込んでしまった彼らが、何とも小粒に見えること。遠くで風に揺れる松の木が、又候切なくて...。
 ところで本エピソードの終盤。ウルトラセブンとニセ・セブンが足場の悪い崖畔で対峙、お互いの光線技を交錯させた末に、何と何とこれが緑色のヒモの引っ張り合いっこに発展します。この際セブンは、バランスを崩し崖から転落しそうになるんですけれど。あわや!となる、しかしこの窮地。そも宙空を自由に飛行出来る者同士の対決にあっては、いちばん要らない演出だったのではないでしょうか。
[次回は、ウルトラマン対ゴジラ!] (怪獣ラァーヴ)


Data :

フフクなフクロウ

ウインダム

    カプセル怪獣 ウインダム ~ 『ウルトラセブン』 第24話 「北へ還れ!」    ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 40

 北極圏はベーリング海辺り、どこかの島嶼か。カナン星人の灯台によって電子頭脳を狂わされ、主人のセブンに一頻り楯突いた後、「本来の敵に向かえ!」と諭されている飼い犬、ウインダムです。
 ミクラスでもアギラでもない。「敵に操られる」といった役どころが、精悍な顔立ちとは裏腹に、何故か似合ってしまうウインダム。生物と言うよりも、ロボットみたいな外貌だからでしょうか。若しくは電子頭脳と言えども所詮は機械、変調を来たし易いという事なのでしょうか。いずれにせよ生物と機械の狭間で揺れ動く、微妙な生命体であるからこそ、懐柔されるキャラクターとして適任なのかも知れませんね。で、このウインダムの不従順。TBS系列お笑いテレビ番組『リンカーン』で、41年振りに再現(?)されてますよ。詳しくはこちら
 ところでカナン星人ですが。「北極圏は我々の物」などと、少々遠慮がちな侵略の意志をしかし、殊更尊大に宣巻いております。何故極北限定?彼ら種族にとって、過ごし易い場所なのですかねぇ?
[次回は、彗星通過直後、日本アルプスに飛来したあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ウインダム           : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン編             (バンダイ 2003年)
                          02 姿なき挑戦者
  • ウルトラセブン         : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史Ⅲ         (バンダイ 2007年)
                          02R ウルトラセブン参上!(帰ってきたウルトラマン・ウルトラセブン)
  • 台座 (手前)         : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史Ⅰ         (バンダイ 2006年)
                          05 銀河に散った5つの星(ウルトラマンA対エースキラー)
  • 台座 (奥)           : 同
                          04 死刑!ウルトラ5兄弟(ウルトラマン・ゾフィ・ウルトラセブン・帰ってきたウルトラマン)
  • カナン星人の灯台型ロケット: 『HGウルトラマン』シリーズPART.48 ウルトラマンメビウス誕生編  (バンダイ 2006年)

マッチポンプ

キュラソ星人

   火炎怪人 キュラソ星人 ~ 『ウルトラセブン』 第7話 「宇宙囚人303」   ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 36

 ジャックしたβ号が墜落、紅蓮の炎に包まれるキュラソ星人です。この後、胃臓に鱈腹溜め込んだガソリンに引火して爆発四散。何とも哀れな最期でした。
 ところでキュラソ星人は、何故ガソリンを求めたのでしょう?火焔を噴いて身を護る為の下準備だったのか、それとも彼ら種族にとっての摂食行動であったのか?いずれにせよ油に火。自殺行為であった事は、厘毛も争われません。ダンから「自業自得」なんて言われるまでもなく...。
 本エピソードのラストには、地球とキュラソ星間の未来における友好関係が示唆されます。ですがあのような風体の朋輩が、果たして何らの障壁も無く市井にすんなりと融け込むでしょうか?石油の消費量も半端ではなさそうだし。我々人類のコスモポリタニズムが試される局面です。そういった意味を込めて、その星を“コスモポリタス第8惑星”などと名付けたのかも知れませんね。金城哲夫氏は。
[次回は、アンヌ(?)を「ママ」呼ばわりするあの子...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

団地住まい

フック星人

  集団宇宙人 フック星人 ~ 『ウルトラセブン』 第47話 「あなたはだあれ?」    ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 33

 大所帯(1万5千人)の大規模な移住計画。なのに巨大化したのは、取り敢えず3体だけ。シリーズ最終回も間近、逼迫していた(であろう)懐から捻り出されたのは、染み垂れた御三方です。
 夜間。住民が寝静まったのを見計らって、彼らフック星人の住まう地下団地が、本来の“ふくろう団地”と入れ替わり。ビジュアル的には異なりますが、『新世紀エヴァンゲリオン』の第3新東京市なんかが、このアイデアを髣髴とさせます。しかしなかなか寝静まらない現代社会では、成立が困難なストーリーですね。
 幼少期を団地で過ごした私にとって、この「あなたはだあれ?」や「怪獣殿下」(『ウルトラマン』第26・27話)などは、思い入れが一入でした。特に本エピソードについては、受難の佐藤(演:小林昭二)は扨措き、すり替えられる側の団地住民に自身を投射。「寝ている間に知らず知らずに地下に潜ってゆくのだなぁ」なんて、胸躍らせていましたよ。夜、寝床に入るときに。ちゃんと子どもらしく。全て平仮名で書かれたタイトルも読めて、親しみ易かったし。
 さて。この回でいちばんインパクトがあったのは、オープニング・テロップの“大山デブ子”(実際はデブコ)。アングラ系女優だからって、この潔さ!ナッパ服に身を包んだあの人たち、“亜無亜危異”の歌唱に打って付けです。♪団地のおばさん...っつて。
[次回は、美味いエビを喰いに上京したあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • フック星人・団地 : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン編 史上最大の侵略
                  05 あなたはだあれ?                     (バンダイ 2004年)
  • 台座        : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史Ⅳ (バンダイ 2007年)
                  05 ウルトラ6兄弟最後の日!
                  (ゾフィー・ウルトラマンタロウ・ウルトラマン・ウルトラマンエース)

面の皮の下で仮面がほくそ笑む

シャプレー星人

  暗黒星人 シャプレー星人 ~ 『ウルトラセブン』 第20話 「地震源Xを倒せ」     ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 30

 ギラドラァース!の断末魔と共に果てる前、崖っぷちに佇立するシャプレー星人です。HG版を使って、名鑑ではラインナップされなかった此奴を構成してみましたが、莫迦みたいな突っ立ちポーズの為、「足場の悪い急斜面で踏ん張っている」感じが巧く出ませんね、やっぱり。
 “暗黒星人”の名とは裏腹に煌びやかな装束。そしてマイクロホンのような頭部は、またトンボの面貌を髣髴とさせます。有機的な造作を合切削ぎ落とした、情感無き冷徹(クール)のマスク。メタリックな先鋭的デザインは、後年の仮面ライダー出現を予見していたかのようです。
 シャプレー星人は正真を隠す為に、核研究の権威である岩村博士の助手・榊に成り済ましました。ウルトラ警備隊らを罵倒する頑固者の博士。そんな老人の下で何年もの間好青年を演じ、絶対の信頼を勝ち得たシャプレー星人。最早野望以外のものを勘繰ってしまうのですが...。ともあれ。面皮の下に隠していた素顔の方が、余っ程仮面のようだったという話し。
[次回は、水に融けて川を下ったあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

サボテンと野人

ワイルド星人

 宇宙野人 ワイルド星人 ~ 『ウルトラセブン』 第11話 「魔の山へ飛べ」        ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 25

 群馬県岩見山の三合目辺り。生命カメラを手に、荒野に佇むワイルド星人です。劇中では牧童・雪村の姿で、この銃砲型器具を使用しているので、実際に画像のようなシーンはありません。
 拍車とかポンチョとかカウボーイとか。ウエスタン調の演出は意図した処なのでしょうが、群馬の高地にサボテンが不似合いで、どうしたって無国籍な風情。ラスト、生還したダンは馬を駆って現われるし...。
 ワイルド星人のスーツは、遊興施設や催事場などで見かける着ぐるみのレヴェル。年老いた種族が「生」に執着する切実なドラマなのに、何とも緊張感を殺ぐ姿でしたね。
[次回は、フニャフニャで卑劣なあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ワイルド星人 : 『HGウルトラマン』シリーズPART.41 COMPLETE SPECIAL 2 (バンダイ 2004年)
  • 台座      : 『ゴジラ全集』シリーズ2nd.
                1967 怪獣島の決戦 ゴジラの息子                 (バンダイ 2005年)
  • サボテン   : 『仮面ライダー怪人名鑑』シリーズ2
                04 魔人サボテグロンの襲来(サボテグロン)           (バンダイ 2003年)

化けの皮

ゴドラ星人

  反重力宇宙人 ゴドラ星人 ~ 『ウルトラセブン』第4話「マックス号応答せよ」  ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 21

 防衛軍基地爆破が不首尾に終わったゴドラ星人。ダンの姿(変身)のままポインターを駆って逃走、(律義にも)屋外で巨大化した瞬間です。2004年発売の本家・名鑑では、マックス号船内に佇立する等身大の体裁でした。なので今回、野外巨大化ヴァージョンにアレンジ。足許に、乗り捨てたポインターをあしらってみました。
 マックス号を占拠した宇宙待機組と、防衛軍基地破壊工作隊とが、それぞれ分担された役割を遂行。特に後者にあっては、美女、フルハシ、そしてダンと、お手軽な変身術を駆使してまんまと防衛軍心臓部へと潜入を果たします。“ゴドラガン”なる武器を所持(?)し、戦闘状況に応じては躯体の伸長も可能。予めウルトラ・アイを奪い、ウルトラセブン対策を万全にしておく抜け目の無さ。また任務履行の為には、死をも辞さぬ忠誠。そして何よりも“反重力”という、常識外れな科学力を擁する彼ら。勝利は目前と思われましたが...。
 奸計の解れは、得意とする変身術。先ずはフルハシに化けた個体の不自然なまでの饒舌に始まり、ダンに化けた際は額の絆創膏と“アンヌのお守り”を失念してしまうという、何とも「らしからぬ」手落ち。結句その違和を、ダンに、そしてアンヌに怪しまれる不手際。馬脚...「策士策に溺れる」とでも言いましょうか。卑劣な奴等でしたが、なかなかどうして。こういった詰めの甘さは、彼らの「可愛げ」を達弁に物語っています。
 ところでこの回は、ダンの、つまり森次浩司氏の怪演に俄然注目です。先ずは地下動力室で、ゴドラ星人がダンに変身するくだり。元のゴドラの余韻を残しつつ、「はっはっはっはっ...」と哄笑しながら両腕を揺さ振るダン。真摯な顔つきとのアンバランスが珍妙です。次に地下車輛置き場。アンヌを人質に捕ったダン(ゴドラの変身)が、何と!ウルトラセブンのアイスラッガーを額に受けてしまいます。なかなか謁見に与れない、貴重なシーンと言えましょう。最後は基地の外。ポインターから降車、追って来たセブンに対し、ダンから本来の姿に戻るところ。「ううう~っ」と唸りながら、拳を振り上げるその所作!森次さん、頑張ってます...。是非とも新奇なモロボシ・ダン像を、直にご査収下さい。
[次回は、初登場で既に“三世”だったあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ゴドラ星人 : 『HGウルトラマン』シリーズPART.14 光の星の戦士たち編 (バンダイ 1998年)
  • 台座    : 『ゴジラ全集』シリーズ2nd.
              1964 三大怪獣 地球最大の決戦                 (バンダイ 2005年)
  • ポインター : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン COMPLETE SPECIAL
              03 零下140度の対決(ガンダー)                 (バンダイ 2005年)

処々啼鳥を聞く

パンドン

  双頭怪獣 パンドン ~ 『ウルトラセブン』 第48話 「史上最大の侵略 前編」    ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑯ ★

 脈拍360、血圧400、体温90度!悪魔のような侵略者たちとの激戦で、すっかり疲弊困憊のウルトラセブン。囂しく奇声を発する新たな敵に対し、必殺技も不調不発。叩き落され踏ん付けられたアイスラッガーを奪還、そのまま手にした寸鉄の白刃で居合い一閃!辛くも勝利を収めた瞬間です。
 通常は飛び道具であるアイスラッガーを、直接掴んで相手を屠る荒技。他に対ギエロン星獣戦(第26話)と対ガイロス戦(第42話)、通計3回しか見せたことのない乾坤一擲の切り札です。剣豪のような一面をも併せ持つセブンの、他のウルトラ戦士とは一線を劃す所以でしょう。
 さて二対の嘴で、「ガガ・アァー!」と叫騒するパンドン。「ガガー」と「アァー」の鳴き声が、左右の口から発せられている合唱のようで、“双頭怪獣”の別称に合点がゆきます。ところで怪鳥の如きこの尖り声。「ティービーエス!(TBS!)」と聴こえなくもないのですが...錯聴でしょう、きっと。
 [次回は、人質を捕ってスタジアムにて待ち構えるあいつ...] (怪獣ラァーヴ)

Data :

  • パンドン     : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン編 史上最大の侵略
                 08 史上最大の侵略                         (バンダイ 2004年)
  • ウルトラセブン : 『キャラエッグ ウルトラマン』シリーズ (バンダイ 2004年)
  • 台座       : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史2
                 05 奇跡!ウルトラの父(ウルトラの父対ヒッポリト星人)   (バンダイ 2006年)
  • 炎         : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史3
                 05 ゾフィが死んだ!タロウが死んだ!(ゾフィ対バードン) (バンダイ 2007年)

梟×鸚哥

キサマナドアイテニナラン!

ガッツ星人

カプセル怪獣 ウインダム
 分身宇宙人 ガッツ星人 ~ 『ウルトラセブン』 第39話 「セブン暗殺計画 〔前篇〕」  ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑭ ★

 夜のビル街で、鳥の顔を持つ者同士が対峙。片やフクロウの面体を想起させるウインダムと、片やインコそのままなガッツ星人。たまたま。と言うより、そも鳥に着想した宇宙人なり怪獣なりが頻出する『ウルトラセブン』ならではの、ともすれば必定だったのかもしれません。
 「無敵」を自負するガッツ星人に相対して、虚仮威しではない、徒ならぬ殺気を感じたダン。自らは変身を回避、「取り敢えず」ってんで、斥候の為にカプセルを投擲。しかし飽くまでも子飼いに過ぎないウインダムが、強者・ガッツに敵う筈も無く。隠顕自在の術に翻弄され、揚げ句は電子頭脳を破壊される始末。敢え無く最期の出陣と相成りました...。
 雑魚(ウインダム)を片付けた後、いよいよ巨大化するガッツ星人。劇中ではほんの一瞬でしたが、同じ台座を使用した“亜種”として構成してみました。
 [次回は、自分の名を連呼しながら何処までも追っかけて来るオプティカル・アートなあいつ...] (怪獣ラァーヴ)

Data :

  • ウインダム : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン編1
              02 姿なき挑戦者(ウインダム)               (バンダイ 2003年)
  • ガッツ星人 : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史1
              02 セブン暗殺計画(ウルトラセブン対ガッツ星人)   (バンダイ 2006年)
  • 台座    : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史2
              01 侵略者を撃て(ウルトラマン対バルタン星人)    (バンダイ 2006年)

機械人形

アンドロイド少女 ゼロワン

 アンドロイド少女 ゼロワン ~ 『ウルトラセブン』 第9話 「アンドロイド0指令」        ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑫ ★

 「もう何もかも終わりです」
 百貨店屋上。ウルトラセブンに追い詰められ、遊戯機械の鉄柵を背にしたアンドロイド少女をイメージしてみました。この後、反撃する間も無くセブンによって破壊されます。
 チブル星人の強烈なインパクトから影が薄れがちですが、休止状態ではマネキン人形に擬態する彼女も、なかなかの不気味さ。演じた小林夕岐子の端整なマスクは、ともすれば冷ややかであり、まさに“機械人形”には誂え向きの容色です。無表情という訳でもなく、仄かな笑みを浮かべ、非情にも迫り来る足運び。電撃、俊足、怪力...。加えて、「オ客サマニオ知ラセシマス。午前0時ノ時報トトモニ、アンドロイドゼロ指令ガ発令サレマス。アト暫ラクオ待チ下サイ」と、機械的に繰り返される館内アナウンス。カタカナ表記が断然似合うその事務的な響きも含めて、忘れ得ぬウルトラ原体験です。
 固より「人形が動く」といったシチュエーションは、無条件で心胆寒からしめるもの。そんな訳で、「動く人形」で恐怖出来る傑作5選―!

 [次回は、ヤプールの復讐の尖兵として新生したあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • アンドロイド少女 : 『大怪獣シリーズ』チブル星人 少年リック限定品に附属  (エクスプラス 2009年)
  • 台座 (手前)  : 『仮面ライダー怪人名鑑』シリーズ3 ~人喰い怪人編~      (バンダイ 2004年)
                 05 怪人ナメクジラのガス爆発作戦 (仮面ライダー2号対ナメクジラ)
  • 台座  (奥)   : 同上
                 10 ゲルショッカー全滅!首領の最後!! (ヒルカメレオン)
  • プランター    : 同上
                 03 人喰い花ドクダリアン (ドクダリアン)
  • 鉄柵 (最奥)  : 同上
                 02 死神カメレオン 決斗!万博跡 (死神カメレオン)

怪優怪演

人間生物X

  人間生物X ~ 『ウルトラセブン』 第2話「緑の恐怖」           ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑩ ★

 ワイアール星人に襲われた酔漢が、搬送先のウルトラ警備隊メディカルセンターで怪物化。厳密に言えば、この個体はワイアール星人ではなく、同化液によって星人そっくりに変貌させられてしまった“人間生物X”です。ドラキュラに血を吸われた人間が、ドラキュラと同種の吸血鬼になってしまう-みたいなものなのでしょう。きっと。
 丸窓が印象的なこの医務室。本家名鑑シリーズ・「人間牧場」(『ウルトラセブン』第22話)からの拝借です。劇中でも度々見受けられる「お馴染みの」セット、その汎用性に便乗させてみました。等身大の宇宙人が登場する『セブン』なればこそのアレンジです。
 化け物に変容してしまう前の酔っ払いを演じたのは、錯乱者の芝居に長けた怪優、故・大村千吉!東宝の怪獣映画を始め、ウルトラでも、異形に遭遇してしまった非運な役どころを数多く演じてきました。その狂乱っぷりは頭抜けており、後進の追随を未だ許しておりません。多分。
 当エピソードは、そんな「恐怖する」専門役者だった大村が、自ら怪物と化してしまう、謂わば劃期な事変でもありました。爾後彼は、日本刀を振り回す狂人(『怪奇大作戦』第24話「狂鬼人間」)やパンダの縫いぐるみを強奪する黒マントの怪人(正体はスチール星人 『ウルトラマンA』第40話「パンダを返して!」)など、市井の人びとを脅かす側にも、その才覚を発露させてゆきます。何しろあの形相ですから...。
 [次回は、ツイフォン編の主役はやっぱり金色のあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • 人間生物X(ワイアール星人) :『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン編1
                         03 緑の恐怖 (バンダイ 2003年)
  • 台座                : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ
                         ウルトラマン&ウルトラセブン 2nd. SEASON EPISODES
                         09 人間牧場(ブラコ星人) (バンダイ 2005年)

冷凍牛

ミクラス

 カプセル怪獣 ミクラス ~ 『ウルトラセブン』 第25話「零下140度の対決」        ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑧ ★

 氷雪に凍えながら主人の還りをじっと待つ。まるで南極の昭和基地に置き去りにされた樺太犬のタロ・ジロ、若しくは帰らぬ主人を出迎えに渋谷駅へ日参し続けたハチ公。そんな律義一徹が涙を誘うミクラスです。
 それにしても酷いのは飼い主、いやウルトラセブン。紛失物(ウルトラアイ)を捜す暫しの間だけかと思いきや、念願の変身を果たしても、ガンダー相手に劣勢のミクラスをそのまま放置。自分だけ寒冷域外の上空へ逃れ、太陽光を浴びてぬくぬくと養生。鱈腹エネルギーを充填し戦線復帰して尚、既に凍結してしまった飼い犬をほったらかし。ガンダーを倒した後も、敗者・ポール星人が滔々と捲くし立てる負け惜しみを、最後まで緩りと拝聴してこます始末。ダンの姿に戻って、「あ、忘れてた」と言わんばかりの「ミクラスもどれ!」で、漸うの回収......あんまりだ!
 [次回は、建設中のビルに罠を張り父の仇討ちに燃えるあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ミクラス : 『ワンダーカプセル ウルトラマン』シリーズ第1弾 (バンダイ 2002年)
  • 台座   : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ2
           03 怪彗星ツイフォン(レッドキング2代目対ドラコ) (バンダイ 2002年)

Home > ウルトラセブン名鑑戯画

Feeds
Links
Meta
Books
  • ウルトラ怪獣名鑑戯画報
     

  •  

  •  

  •  

  •  

  •  

  •  

  •  

  •  

  •  

Page Top