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ウルトラマン名鑑戯画  Archive

さよーならー

ウルトラ怪獣名鑑 48

   変身怪人 ゼットン星人 ~ 『ウルトラマン』 第39話 「さらばウルトラマン」   ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 48

 ゼットン星人...。彼らは何者だったのでしょう?
 40年もの永きに亘る隠密調査の後、宇宙船団を編成して侵略行動を開始。変身能力を用いて岩本博士に成り済ました個体が、科特隊内部から破壊工作を実施。アラシ隊員の殴打によって露見した正真は、ケムール人(『ウルトラQ』第19話)にそっくりで、ハヤタ隊員の放ったマルス133の光線を浴び絶命した。その今わの際、断末魔の「ゼット~ン」に呼応するかのように、母船から同じく「ゼット~ン」と声を発する巨大生物が登場...。
 と、本編で判るのは、精々が上記の概要。「ゼットンを操るゼットン星人」なんて尤もらしい設定と呼称はこれ全て、児童書などの書籍媒体用にと体裁を見繕った、謂わばテキトーな後付け。画面を見る限りでは、逆の主従関係も充分有り得ましょう。つまりゼットンの方が主人で、“彼ら”は侵略の下拵えに従事する単なる雑兵に過ぎなかったのだと。ハチやアリに例えるなら労務系、人体に置き換えるならば、胃臓を満たす為に「実は働かされている」頭脳といったところ。
 そうでなけりゃ、あの甚だしい弱体に説明がつきません。“最強”の宇宙恐竜を使役する種族としては分不相応、ゼットンを手懐けているという説得力にまるで欠けます。あいつら。

 さて。2010年3月20日より続けてきたこの『贋作・名鑑戯画』シリーズも、今回で最終回と相成りました。「このフィギュアとその台座を組み合わせればあんな名鑑ないし戯画が...」という発意の下、軽い気持ちで始めた連作ですが。全12回の当初の予定が大幅に膨れ上がり、結局は4倍の48作にもなってしまいました。贋作ではありますが、本家の名鑑・戯画シリーズを揶揄したり貶めたりする心算は勿論無く、偏に名玩菓シリーズを崇敬すればこその企図・行為。ご愛顧戴けたら、欣幸この上ありません。
 勿論怪獣ブログは従来どおり続きますので、HP共々爾後も宜しくお付き合い下さい。(怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ゼットン星人 : 『HGウルトラマン』シリーズPART.44 新たなる覚醒編
                ※ゼットンに附属                     (バンダイ 2005年)
  • 台座(手前) : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟ラストバトルSPECIAL
                01 さらばウルトラマン(ウルトラマン対ゼットン)   (バンダイ 2008年)
  • 台座(奥)   : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラマン ファイナルコンプリートエディション
                10 さらばウルトラマン                  (バンダイ 2006年)

幼き目には

ジラース

  エリ巻恐竜 ジラース ~ 『ウルトラマン』 第10話 「謎の恐竜基地」  ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 45

 佐賀県北山湖湖畔。自慢の襟巻きを捥がれ、奮然と嚇怒したジラース。一頻りウルトラマンと揉み合った後、刹那神妙な面持ちとなり、最期の突進をする寸前。あの緊張の一瞬をイメージしてみました。
 ゴジラのスーツを流用。と言っても、襟巻きの付け足しと少々の色彩アレンジで、殆んどゴジラと変わらぬ相貌のジラースですが。しかし私個人のいちばん古い記憶では、この対峙を[ウルトラマン対ゴジラ]として観た憶えはありません。勿論往時にゴジラの事は存知でしたが、銀幕の怪獣には左程馴染みも無く、また「着ぐるみの再利用」なんて裏事情を、まさか幼少の頭脳で閃く由もありませんでしたから。ただちょっと「似ているなぁ」と思ったぐらいで、それ以上はとても...。
 なので、たとえ襟巻きを毟り取られても、それは飽くまでも手負いとなったジラース。理性が理解していようとも、私の眼にはゴジラとして映じる事はありませんでしょう。今でも、そして今後も。まさに「三つ子の魂百まで」ですね。
[次回は、怪獣と超獣と宇宙人...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ジラース    : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ3
                 02 謎の恐竜基地                 (バンダイ 2003年)
  • ウルトラマン   : 『ワンダーカプセル ウルトラマン』シリーズ (バンダイ 2002年)
  • 台座       : 『ゴジラ全集』シリーズ1st.           (バンダイ 2006年)
                 1962 キングコング対ゴジラ
                 同シリーズ Final                 (バンダイ 2007年)
                 1966 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
                 1969 ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃
                 1973 ゴジラ対メガロ
                 1993 ゴジラVSメイカゴジラ

蟷螂の斧

ドラコ

    彗星怪獣 ドラコ ~ 『ウルトラマン』 第25話 「怪彗星ツイフォン」       ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 41

 ツイフォン彗星の通過直後に地球へ飛来。日本アルプスの雪山に降り立つ瞬間、若しくはレッドキング(2代目)の突進を躱そうと飛び立つ瞬間、のドラコです。名鑑シリーズではレッドキングとの対峙を切り取ったもので、小じんまりとした仕様でした。ドラコ単体のラインナップがあったとすれば、こんなイメージでしょうか。
 緑色のボディと膜質の薄い翅、そして両手のカマと。宇宙怪獣にカマキリやバッタの要素を附帯させる趣向が斬新で、個人的には主役のレッドキングよりも此奴に惹かれてしまいます。当初の設定では、「右手が巻き取り式のムチ」という事になっており、実際のスーツもそのように作られました。撮影段階で両手ともカマに変更されてしまい、「もしムチだったらどんな戦いを繰り広げたのだろう」なんて、ちょっと残念に思ったり...。
 先述どおり本エピソードの主役は、二度目の登板となる人気者のレッドキング。いくらタイトルに掲げた“ツイフォン”出身の怪獣であっても、斬られ役は斬られ役。翅を毟り取られ逆エビ固めでK.O.なんて、まあ哀れな末路。
[次回は、火山に生まれ火山に没したあの鳥...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

血闘場への花道

アボラス

  青色発泡怪獣 アボラス ~ 『ウルトラマン』 第19話 「悪魔はふたたび」  ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 32

 鉱物試験所より蘇生したアボラス、街を破壊しながらの進撃です。まるで宿敵(?)バニラと引かれ合うように、お互い目指す先はオリンピック競技場、つまり現代のコロセウム...。
 レッドキングを母体にした首の挿げ換え。今でこそ人口に膾炙される着ぐるみリサイクルの駄弁ですが、昭和往時はまさかそうだとは思いもよらず、全く別のものとして見ていました。カラーリングの大きな違いもありますが、レッドキングの尖頭的なシルエットに比べ、アボラスのそれは武骨な印象。デザインを手掛けた成田亨氏に、数年間為て遣られていた訳です。幼く拙い眼は。
 本エピソードについては、撮影時に居合わせた円谷英二氏が、直接演出を指示したそうです。特にスペシウム光線のつるべ射ちなんかは、円谷氏の発案だったとか。基本的に氏が口を差し挟む事の無かったウルトラの中では、数少ない貴重な作品と言えるでしょう。
[次回は、団地には住めないサイズのお三方...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • アボラス : 『円谷倉庫』シリーズ1                (バンダイ 2008年)
  • 台座   : 『ウルトラパノラマファイト』シリーズ ラウンド2  (バンダイ 2007年)
             03 にせ超人三つどもえ決戦!!
             (ニセ・ウルトラマンVSにせウルトラセブンVSエースロボット)
  • 建物   : 『ゴジラ全集』シリーズ3rd.
             1999 ゴジラ2000ミレニアム            (バンダイ 2006年)

生殺与奪は我が掌中

レッドキング

  どくろ怪獣 レッドキング ~ 『ウルトラマン』 第8話 「怪獣無法地帯」       ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 28

 多々良島の血闘。王者対狂犬。捥いだ相手の片翼を手に、勝ち誇るレッドキングです。
 力は絶対。己が「生」の為にそれを揮い、躊躇無く殺す本然の「性」。立ちはだかるもの全て、誰彼構わず尽く屠るスローターマシン。慈悲は意味を為さず、罪悪感なんて下らない。そこに愛など無く、だからこそ美しい完璧なセイント。無垢なるが故の凶行は、好戦的なんて言葉では済まされません。
 レッドキングは断然初代!あの目!白眼を欠いた黒い瞳子には何らの情感の介在も認められず、只管に殺戮機械たり得ようとする酷薄な焔が揺らめくだけ。“どくろ”怪獣の異名にも合点がゆきます。二代目(第25話「怪彗星ツイフォン」登場)も外敵・ドラコの翅を毟り取ったりしますが、白眼の存在が余計な表情を生んでしまい、且つ擬人化された動作と相俟って、こちらは生存競争と言うよりは寧ろ喧嘩、戯れ事止まり。自らも深傷を負い、見ようによっちゃあ辛勝気味だった対チャンドラー戦とは、命懸けの必死さが雲壌の差です。
[次回、私はテレスドンじゃあありません...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • レッドキング    : 『DGウルトラマン』シリーズ1                 (バンダイ 2009年)
  • 台座         : 『ゴジラ全集』シリーズ1st.
                   1974 ゴジラ対メカゴジラ                   (バンダイ 2004年)
  • チャンドラー(羽) : 『HGウルトラマン』シリーズPART.37 怪獣無法地帯編 (バンダイ 2004年)

吠えろ!咬ませ犬

ペギラ

  有翼怪獣 チャンドラー ~ 『ウルトラマン』 第8話 「怪獣無法地帯」       ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 27

 島随一の膂力を誇る怪獣王に対し、怖めず臆せず猛然と嚇怒。大腿に裂傷を負いながらも、相手の頑健な肩口に歯牙を立てる向こう見ず。血で血を洗う抗争もしかし、片翼を毟り取られ結着。手負いのまま敗走するチャンドラーです。
 ペギラの頭に、2本の角(耳?)を付け加えただけのリサイクル怪獣。レッドキングの為の引き立て役は偸閑ですが、それでも王者の右肩に喰らい付き、己がレーゾンデートルを示した実績は立派です。まさに闘犬。僻目になりますが、彼の委細構わぬ無鉄砲さは、あの矢吹丈に通底しましょう。
[次回、その流血戦の覇者...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • チャンドラー : 『HGウルトラマン』シリーズPART.37 怪獣無法地帯編  (バンダイ 2004年)
  • 台座      : 『ゴジラ全集』シリーズ2nd.
                1967 怪獣島の決戦 ゴジラの息子             (バンダイ 2005年)
  • 岩       : 『ゴジラ名鑑』 03 モスラ対ゴジラ              (バンダイ 2002年)

脅威の帰還

ラゴン

    海底原人 ラゴン ~ 『ウルトラマン』 第4話 「大爆発五秒前」            ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑳ ★

 葉山マリーナより上陸したラゴンが、三浦半島の森林地帯を当て所無く進行するくだりのイメージです。2004年に発売された名鑑は、船舶を襲撃している場面の切り取りで構成されていました。遵ってラゴンのフィギュア自体は、喫水線から下部の半身が略された、所謂“ウォーターライン”と呼ばれる形式で作られています。折角の“巨大半魚人”なのだから「全身像を」と発心したのですが、如何せんHG版ラゴンの出来(特に着彩)が正直芳しくありません。矢張り名鑑版のクオリティで、身体髪膚の完遂を望むものです。
 木星開発用の原爆が日本海溝に落下、内1個が爆発。放射能の影響で狂暴・巨大化した海底原人が、未爆発の原爆をぶら下げて上陸。列島を核の脅威で蹂躙するラゴンの彷徨は、まさに「死の途行き」です。そも人類自ら創り出した「恐怖」が、自分たちの元へ撥ね返って来るという、何となれば皮肉の物語。核に纏わるこういった因果応報は、本邦分野の祖・『ゴジラ』(1954年)以来のテーマ。昭和往時、我々日本人にとって先の大戦は決して遠からず、1966年(『ウルトラマン』放映)が終戦から20年以上経ていようとも、その傷痕が尚も生々しかった事を伝える証左でしょう。
[次回は、赤いチョッキがチャームなあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ラゴン : 『HGウルトラマン』シリーズPART.20 ウルトラの国大爆発編  (バンダイ 1999年)
  • 台座  : 『ゴジラ全集』シリーズFinal
           1966 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘             (バンダイ 2007年)

PRIMITIVE & OP!アートな怪人

ダダA

ダダC

  三面怪人 ダダ ~ 『ウルトラマン』 第28話 「人間標本5・6」        ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑮ ★

 宇宙線研究所を占拠。逃げ惑う所員や施設を訪れた女性調査官、更には彼女を救いに来たムラマツらを標本化すべく、所内を何処までも追いかけて来るダダ。お顔をお色直ししてみせたり、遮蔽物を透過してのけたり、消えたり出たりの隠顕自在。昭和往時、これを恐怖の原体験として覚えた諸兄も、少なくないようです。
 アフリカ原住民の仮面を髣髴とさせる頭部と、ブリジット・ライリー(英国 1931~) の作品を纏ったような肢体。これらを融合させた外貌は、抜群なインパクトでした。脳裡を直撃したその奇態は、永き歳月を経た今尚鮮烈な輝きを放っています。「生物なのに抽象的」といった意想外性が、成る程不気味さのメカニズムなのかもしれません。
 曾ては「恐怖」の代名詞であった筈のダダ。昨今はキャラクター化され、バルタンやピグモン、カネゴンらと並んですっかり人気者。旧来のファンからすれば、喰えない持て囃されようです。「怖いから見たくない、でも見たい」。ダダにあっては、そんな禁忌な匂いを纏繞していて欲しいもの。『リング』シリーズ(鈴木光司 1991年~)の貞子同様、「形あるものは全てキャラクター化される」命運なのでしょうか。
 名鑑シリーズでは、本家第2弾(2002年)とパノラマファイト2弾(2007年)の都合二回、リリースの僥倖に与ったダダ。ですが、いずれも青い目をした通称“B”と呼称されるタイプの登用であり、一般的に膾炙されている赤い目の“A”の不在は、何とも寂しい限りです。なので、赤目(A)と残りの黄目(C)も、同台座を使って構成してみました。
 [次回は、心なしか鳴き声が「TBS!」と聴こえるあいつ...] (怪獣ラァーヴ)

Data :

  • ダダ(A・C) : 『ワンダーカプセル ウルトラマン』シリーズ (バンダイ 2002年)
  • 台座     : 『仮面ライダー怪人名鑑』シリーズ3 ~人喰い怪人編~
              05 怪人ナメクジラのガス爆発作戦(仮面ライダー2号対ナメクジラ) (バンダイ 2004年)

白銀の天嶮、金城の鉄壁

レッドキング(二代目)

 どくろ怪獣 レッドキング(二代目) ~ 『ウルトラマン』第25話「怪彗星ツイフォン」 ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑪ ★

 堅牢強固、雄大荘重。バロック建築を髣髴とさせるレッドキングは、まさに“怪獣王”。にも関わらず名鑑シリーズでは、単体でのリリースは無く、「怪獣無法地帯」と「怪彗星ツイフォン」の両編、いずれも対戦相手との同梱で、小じんまりとした拵えでした。
 怪獣王にあっては、もっと威風堂々としていて欲しいもの。そんな訳で、見端が割りと立派な『円谷倉庫』版のレッドキングと、豪壮な雪山が印象的な台座を『ゴジラ全集』から引っ張ってきて、組み合わせてみた次第です。
 [次回は、ダンを誑かすつもりがフルハシをシビれさせてしまったあの娘...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • レッドキング(二代目) : 『円谷倉庫』シリーズ1                 (バンダイ 2008年)
  • 台座           : 『ゴジラ全集』シリーズ2nd. 1955 ゴジラの逆襲 (バンダイ 2005年)

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