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マイケル富岡の夜は更けて ~H少年からの贈り物 その10~

シーボーズ
       UFO仮面 ヤキソバン ~ 『日清焼そば』                   ラァーヴ!!  
 
 

 当今で言ったら、大和ハウスの“ダイワマン”。あの大仰なスーツに、役所広司や唐沢寿明の如き大御所が、袖を通しちゃうものなんだろうなぁ。マイケル富岡がヤキソバンを演る意想外性って。
 ドイツ系の父親と日系の母親の血を継いだ日系アメリカ人。DJ、モデル、俳優と、幅の広いタレント性を発揮。芸能活動の最盛期には、「ボクのことは“マイケル”じゃなくて“マイコー”と呼んで下さい」などと、番組の共演者に吹聴。そんな立ち居振る舞いや、顎が割れた濃い顔立ちから、後にその「クドさ」を揶揄されるようになりました。
 然るにこの人形。「クドさ」という格好のモチーフを得ながら、それがまるで活かされておりません。晴れやかな面持ちが、却って淡白さを前面に発露させてしまっています。敵方のケトラー(本シリーズ「H少年からの贈り物」その1参照)の人形が、ちゃんとデーブ・スペクターに似ているだけに、可惜残念ですね。
 しかしだからと言って、「ヤキソバンのフィギュア化」としての事象的な価値が損なわれる訳ではありません。「一介のCMキャラクターを手許に置ける」という幸甚。赤と黄の奇天烈な装束を纏ったポップな此奴めからでも、それは充分に享受出来ます。なればケトラー同様にこのマイコーも、ノヴェルティの紛うかたなき逸品と言えるでしょう。そもヤキソバン有りきのケトラーですから。対になって初めて成立する彼らの世界観に想いを馳せ、また2人の離れ難き紐帯に畏まろうではありませんか!
 余談ですが。曾て野沢直子は、「マイケル富岡の夜は更けて」なる楽曲を自ら作詞し歌唱していました。他にも、珍妙だからという理由でその名を連呼するだけの「おーわだばく(大和田獏)」やら、ライオンやヒョウに噛まれた災難を茶化した「トモ子(松島トモ子)と呼ばないで」など。絶頂期の野沢であったからこそ、許容された愚弄芸の数々でしたが。さて渡米後は、まるで季節労働者のように、年に1~2度フラッと日本に舞い戻っては、止しゃあ良いのにTV出演。ズレまくった、と言うよりは時代に取り残された芸風と発言を、哀れにも晒す体たらくです。ミイラ捕りが何とやらですね。(怪獣ラァーヴ)



Data :

  • ヤキソバン : 『日清焼そばUFO仮面ヤキソバン ソフト人形』 (バンダイ 日清食品/電通 1994年)

生殺与奪者の面持ち ~H少年からの贈り物 その2~

ウルトラマン Cタイプ  
 

 H少年からの賜り物。第2回目は、「京本コレクション」シリーズのウルトラマンです。全高47cmと、かなり大きめの寸丈。颯爽と精悍に。こういった麗句にいちばん得心ゆくのは、矢張りこのCタイプでしょう。
 特撮ヒーローに造詣が深い俳優の京本政樹氏。氏のプロデュースによる本シリーズは、タレント企画物にありがちな骨抜き商品とは一線を劃していました。撮影用スーツに肉迫しようとした造型は、当時(今でも?)ファンの間で評価が高かったと記憶しています。
 無論その“ファン”とは、「イイ大人」を指します。やや俯き加減で静かに佇立した身構えは、好事家らをターゲットとした何よりもの証左。また5000円という、おっさんらのサラリーを掠め取るような価格設定は、リビングに安置して賞翫して貰うことが大前提であった筈です。
 なので、発売当時の1991年、間違いなく年端もゆかぬ幼児だったH君がこれを欲し、またそれを買い宛がったご両親に対し、少なからず畏敬の念を抱かずにはおれません。糅てて加えて歴戦を物語る傷み、つまり塗料の剥落。自分の半身ほどはあったであろうこの高額ソフビ人形を手に、砂場なんかでガッツンガッツンと遊び倒す児童の英姿が思い浮かぶようです。まあ、何て畏れ多い!
 遊ばれてこそオモチャの本懐。迷い無き純真から、ウルトラマンを容赦無く傷めつけてきたH少年。一方、怪獣の生命を奪う所業を、ときには躊躇した思案げなヒーロー・ウルトラマン。その生き写しである模像を、気儘に弄ぶ“子ども”こそは、世界の中心なのでしょう。久しく忘れていましたが、私自身もそうでした。(怪獣ラァーヴ)


Data :


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