Home > 2010年05月

2010年05月

リキッド&ソリッド

コスモリキッド

 液体大怪獣 コスモリキッド ~ 『ウルトラマンタロウ』 第2話 「その時ウルトラの母は」ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 31

 多摩川上流で工夫らを食み、地味に燻っていた頃のコスモリキッドです。ロケ地は氷川渓谷辺りでしょうか。“しだくら橋”と共に、2期ウルトラではお馴染みの場所。この後液化して川を下り、五本松近辺にて再固体化しますが、ここも頻繁に使われたロケーションです。
 “コスモ・リキッド”とは、つまり宇宙液体。しかしそんな含意を知る由も無い弱齢期、怪獣の名前にしては豪くハイカラな響きに、ちょっと羨んだりしたものです。自分の中では「コスモリ」と「キッド」に解体され、○○キッド(早射ちキッドとか)のような感覚でその名に接していました。
 さて、一度はウルトラマンタロウに倒されたかに見えたキッド君。“リキッド”になっていた事が僥倖、ライブキングの胃臓から生還を果たします。ですが折角の命拾いも、“ソリッド”になったらなったで此度は凍らされ、ZATのパンチ弾で木っ端微塵という末路。残念、特殊能力も水泡に帰します。
[次回は、炎よりも強い泡と言えばこいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

エリ巻恐竜ジラース in TsuwaBuki

エリ巻恐竜 ジラース
エリ巻恐竜 ジラース ~ 『ウルトラマン』 第10話 「謎の恐竜基地」 ラァーヴ!!
ジラース in ToyBox が できあがりました!!
  こちらよりご覧くださいませ。

ジラース on SketchBook は もう暫くお待ちくださいませ。
ジラース in ShowCase も いちおう ありますのです。

Data :

  • ジラース    : 『HGソフビ道 ウルトラマン』 シリーズ 其ノ四 (バンダイ 2002年)
  • ツワブキの葉
  • ツワブキの花

面の皮の下で仮面がほくそ笑む

シャプレー星人

  暗黒星人 シャプレー星人 ~ 『ウルトラセブン』 第20話 「地震源Xを倒せ」     ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 30

 ギラドラァース!の断末魔と共に果てる前、崖っぷちに佇立するシャプレー星人です。HG版を使って、名鑑ではラインナップされなかった此奴を構成してみましたが、莫迦みたいな突っ立ちポーズの為、「足場の悪い急斜面で踏ん張っている」感じが巧く出ませんね、やっぱり。
 “暗黒星人”の名とは裏腹に煌びやかな装束。そしてマイクロホンのような頭部は、またトンボの面貌を髣髴とさせます。有機的な造作を合切削ぎ落とした、情感無き冷徹(クール)のマスク。メタリックな先鋭的デザインは、後年の仮面ライダー出現を予見していたかのようです。
 シャプレー星人は正真を隠す為に、核研究の権威である岩村博士の助手・榊に成り済ましました。ウルトラ警備隊らを罵倒する頑固者の博士。そんな老人の下で何年もの間好青年を演じ、絶対の信頼を勝ち得たシャプレー星人。最早野望以外のものを勘繰ってしまうのですが...。ともあれ。面皮の下に隠していた素顔の方が、余っ程仮面のようだったという話し。
[次回は、水に融けて川を下ったあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

腐朽の名作

デットン

  地底怪獣 デットン ~ 『帰ってきたウルトラマン』 第3話 「恐怖の怪獣魔境」     ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 29

 着ぐるみの劣化を好い事に、それを新怪獣にデッチ上げた珍プレー、いや台所内情。使い回しとはまた違ったスーツの転用例として、しばしば口の端に上る楽屋四方山話の一。このような“裏出自”でファンから親しまれる、謂わば変り種でしょうか。はい、腐り朽ちたテレスドン、即ちデットンです。
 幼少期。その胡散臭さと切なさに、胸躍らせた『ウルトラファイト』。そして程無くして放映開始された「新しいウルトラマン」。早々第3話に登場したこの元テレスドンですが、私には何の抵抗も無くすっと入って来ましたよ、すっと。好きなんですよね、こういった間に合わせのチープさが。何か憎めなくって。
 ところで本エピソードは、ウルトラマンが初めて複数の怪獣を同時に相手にした、言うなれば劃期的事変。それまでの作劇では、「何匹怪獣が登場しようとも、最終的にウルトラマンと戦うのは唯一匹」というのが、まるで決まり事のように常套でした。この因習との訣別によってウルトラマンは容易く窮地に陥るようになり、結句「人間臭いウルトラマン」像が作られていったのでしょう。そういった含意からすれば、サドラと共にこのデットンも、実は実はシリーズの中で重要な位置付けにある訳です。
[次回は、好青年は世を忍ぶ仮の姿、実は核ドロボー...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • デットン(テレスドンを使用) : 『円谷倉庫』シリーズ1          (バンダイ 2008年)
  • 台座               : 『ゴジラ名鑑』 03 モスラ対ゴジラ   (バンダイ 2002年)
  • 台座(奥)            : 『ゴジラ全集』シリーズ3rd.
                         1975 メカゴジラの逆襲         (バンダイ 2006年)

生殺与奪は我が掌中

レッドキング

  どくろ怪獣 レッドキング ~ 『ウルトラマン』 第8話 「怪獣無法地帯」       ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 28

 多々良島の血闘。王者対狂犬。捥いだ相手の片翼を手に、勝ち誇るレッドキングです。
 力は絶対。己が「生」の為にそれを揮い、躊躇無く殺す本然の「性」。立ちはだかるもの全て、誰彼構わず尽く屠るスローターマシン。慈悲は意味を為さず、罪悪感なんて下らない。そこに愛など無く、だからこそ美しい完璧なセイント。無垢なるが故の凶行は、好戦的なんて言葉では済まされません。
 レッドキングは断然初代!あの目!白眼を欠いた黒い瞳子には何らの情感の介在も認められず、只管に殺戮機械たり得ようとする酷薄な焔が揺らめくだけ。“どくろ”怪獣の異名にも合点がゆきます。二代目(第25話「怪彗星ツイフォン」登場)も外敵・ドラコの翅を毟り取ったりしますが、白眼の存在が余計な表情を生んでしまい、且つ擬人化された動作と相俟って、こちらは生存競争と言うよりは寧ろ喧嘩、戯れ事止まり。自らも深傷を負い、見ようによっちゃあ辛勝気味だった対チャンドラー戦とは、命懸けの必死さが雲壌の差です。
[次回、私はテレスドンじゃあありません...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • レッドキング    : 『DGウルトラマン』シリーズ1                 (バンダイ 2009年)
  • 台座         : 『ゴジラ全集』シリーズ1st.
                   1974 ゴジラ対メカゴジラ                   (バンダイ 2004年)
  • チャンドラー(羽) : 『HGウルトラマン』シリーズPART.37 怪獣無法地帯編 (バンダイ 2004年)

吠えろ!咬ませ犬

ペギラ

  有翼怪獣 チャンドラー ~ 『ウルトラマン』 第8話 「怪獣無法地帯」       ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 27

 島随一の膂力を誇る怪獣王に対し、怖めず臆せず猛然と嚇怒。大腿に裂傷を負いながらも、相手の頑健な肩口に歯牙を立てる向こう見ず。血で血を洗う抗争もしかし、片翼を毟り取られ結着。手負いのまま敗走するチャンドラーです。
 ペギラの頭に、2本の角(耳?)を付け加えただけのリサイクル怪獣。レッドキングの為の引き立て役は偸閑ですが、それでも王者の右肩に喰らい付き、己がレーゾンデートルを示した実績は立派です。まさに闘犬。僻目になりますが、彼の委細構わぬ無鉄砲さは、あの矢吹丈に通底しましょう。
[次回、その流血戦の覇者...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • チャンドラー : 『HGウルトラマン』シリーズPART.37 怪獣無法地帯編  (バンダイ 2004年)
  • 台座      : 『ゴジラ全集』シリーズ2nd.
                1967 怪獣島の決戦 ゴジラの息子             (バンダイ 2005年)
  • 岩       : 『ゴジラ名鑑』 03 モスラ対ゴジラ              (バンダイ 2002年)

蟹江讃江

ブニョ

 円盤生物ブニョ
      ~ 『ウルトラマンレオ』第50話「恐怖の円盤生物シリーズ! レオの命よ!キングの奇跡!」 ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 26

 レオを奸計に嵌め、まんまと屠ったブニョ。発奮して巨大化、行く手の工場を破壊せんと万丈の気を吐きます。
 その拍子抜けする姿と頓狂な挙動とは裏腹に、レオを葬る大事を成し遂げたブラックスター11番目の刺客。最早“円盤生物”の肩書きを放棄したような人間体型で、膂力は無く、しかし悪智慧にだけは長けます。また登場当初はブラック指令の信望薄く、そんなところは『デビルマン』の妖獣ララに通底。双方グニャグニャに崩れるし。
 ブニョの人間体(?)を演じたのは蟹江敬三氏。絶えず下卑た笑みを浮かべ、頭部の触角をプランプラン。「軟体生物故に地球の重力に抗えない」という設定を、ヨタヨタした動作で見事実践。シリーズの中でも、特に強烈なインパクトを残しました。氏はこれ以前、『ウルトラマンA』で牛神男に変身してしまうヒッピー青年・高井を演じています。(第16話「夏の怪奇シリーズ 怪談・牛神男」) 僅か二つの怪演でウルトラシリーズに名を馳せる、流石は後の実力派!
 ところでこの回は、無造作に打ち棄てられたレオのバラバラ死体もショッキングでした。「レオが居るから地球は狙われる、レオなんか要らない」云々の台詞と共に、第2期怪獣ブームの終焉を考え併せると、意味深ですね。
[次回は、怪獣王に戦い挑んだ無謀なあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ブニョ      : 『HGウルトラマン』シリーズPART.32 人間標本5・6編           (バンダイ 2002年)
  • 台座       : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史Ⅳ 04 ウルトラ6兄弟最後の日!
                 (ウルトラセブン・帰ってきたウルトラマン対テンペラー星人)     (バンダイ 2007年)
  • 工場・クレーン : 『帰ってきたウルトラ怪獣名鑑』シリーズ 怪獣総進撃
                  06 怪獣時限爆弾(ゴーストロン)                      (バンダイ 2007年)
                 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ3
                  08 来たのは誰だ(ケロニア)                        (バンダイ 2003年)
                 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史Ⅲ
                  03 ウルトラセブン参上!(帰ってきたウルトラマン対ベムスター)  (バンダイ 2007年)
                 『ゴジラ名鑑』 06 ゴジラVSメカゴジラ                   (バンダイ 2002年)

サボテンと野人

ワイルド星人

 宇宙野人 ワイルド星人 ~ 『ウルトラセブン』 第11話 「魔の山へ飛べ」        ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 25

 群馬県岩見山の三合目辺り。生命カメラを手に、荒野に佇むワイルド星人です。劇中では牧童・雪村の姿で、この銃砲型器具を使用しているので、実際に画像のようなシーンはありません。
 拍車とかポンチョとかカウボーイとか。ウエスタン調の演出は意図した処なのでしょうが、群馬の高地にサボテンが不似合いで、どうしたって無国籍な風情。ラスト、生還したダンは馬を駆って現われるし...。
 ワイルド星人のスーツは、遊興施設や催事場などで見かける着ぐるみのレヴェル。年老いた種族が「生」に執着する切実なドラマなのに、何とも緊張感を殺ぐ姿でしたね。
[次回は、フニャフニャで卑劣なあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ワイルド星人 : 『HGウルトラマン』シリーズPART.41 COMPLETE SPECIAL 2 (バンダイ 2004年)
  • 台座      : 『ゴジラ全集』シリーズ2nd.
                1967 怪獣島の決戦 ゴジラの息子                 (バンダイ 2005年)
  • サボテン   : 『仮面ライダー怪人名鑑』シリーズ2
                04 魔人サボテグロンの襲来(サボテグロン)           (バンダイ 2003年)

五体満腹

タイラント

 暴君怪獣 タイラント ~ 『ウルトラマンタロウ』 第40話 「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」 ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 24

 海王星、天王星、土星、木星、火星と、行く先々でウルトラ兄弟たちを血祭りに上げたタイラント。桁外れの強さ故か、二期怪獣の中でも知名度は上々。もし名鑑シリーズが継続されていれば、順当にラインナップされていた事でしょう。舞台構成のイメージは火星。つまりウルトラマンAと対戦した場面の想定です。
 35体もの怪獣の怨念が合体した最強怪獣。なんて触れ込み。尤も表立った要素は、シーゴラス(頭)、イカルス星人(耳)、ベムスター(腹)、バラバ(腕)、レッドキング(脚)、ハンザギラン(背)、キングクラブ(尾)と、6体のみによる組成。但し“合体系”の先達・ジャンボキングと異なるのは、それぞれのパーツを、各怪獣の最も映える部位から抽抜した点であり、単体としてのトータル・コーディネートは兎も角、窮めてアグレッシッヴな姿を成就させています。
 とは言え「良い所取り」の合体系にあっては、随所の特徴が自己主張し合ってしまい、ややもすれば没個性に陥りがちなもの。作り手がこれ見よがしに発信する合体怪獣がしかし、皮算用通りに人気の揮わない所以は、ごちゃ混ぜに起因する主眼の曖昧さにあるのでしょう。ジャンボキング、キング・オブ・モンス、ギガギマイラ、ベリュドラと、絢爛豪華に仕立てたところで、所詮は祭事における打ち上げ花火。注目されるのはほんの一時。芸能人のゴシップや醜聞の如く、センセーショナルは直ぐに廃れゆくものです。
 であるにも関わらず、タイラントの徳望が未だ持続しているのは何故でしょう?恐らくは、ウルトラ兄弟を事も無げに撃破した実績よりも、前述したように、1個の肉体として成立する見端。即ち、過剰さをある程度抑止した装飾の度合いが、彼を稀有な「合体系の成功例」ならしめているのではないでしょうか。それも、ベムスターの衝撃的な腹であるとか、バラバの凶悪な腕であるとか、それら派手なイングリーデンツよりも寧ろ「顔」。あの何処となく人懐こい面差しが、衆人を惹き付けて已まないような気がします。シーゴラス譲りのくりくりとした眼とチャーミングな八重歯(牙)、そしてトドメがイカルス由来の大きな耳殻。これ、この面構え。どっかの鼠のキャラクターに似てません?そうまでゆかなくとも、やっぱり愛玩動物を想起させる容色が、彼の人気の淵源であると密かに思っているのですが...。
 ところでこの合体怪獣。更に更に合体を遂げた姿で再登場する予定が、実は2008年の劇場用作品(『大決戦!超ウルトラ8兄弟』)の企画前に勘案されていました。その名も“グランドタイラント”。デザイン画では、タイラント構成員の他に、バキシム・アストロモンス・ゴモラ・エレキング等の要素が認められます。その豪壮さは圧巻で、実際に具現化されたギガギマイラよりも威風堂々としたもの。ただちょっと、イカルスの耳が無くなっているので、チャーム度は下がっていますが...。

キビしい そしてややこしい 平成を生き残れるのは
見た目も ちょっとステキな 働き者

見事な人になりましょう カンペキにしましょう
見事なボディーになりましょう もう トリコにさせましょう
何かとお得な思いを するからだ

[パフィー 「とくするからだ」より抜粋
      『amiyumi』(1996年 Epic/Sony Records)収録 作詞・曲:奥田民生 歌唱:パフィー]


[次回は、カメラで魂を盗りまくった毛むくじゃら...] (怪獣ラァーヴ)

Data :

  • タイラント : 『H.G.C.O.R.E. ULTRAMAN』シリーズ4 セブン SINCE 1967 編  (バンダイ 2007年)
  • 台座    : 『ゴジラ全集』シリーズ3rd.
              1975 メカゴジラの逆襲                          (バンダイ 2006年)
  • 台座(奥) : 『ゴジラ全集』シリーズ3rd.
              1965 怪獣大戦争                             (バンダイ 2006年)

ケロニアの味わい

ケロニア

  吸血植物 ケロニア ~ 『ウルトラマン』 第31話 「来たのは誰だ」           ラァーヴ!!

 ウルトラ怪獣には、“人型不気味系”とでも名状すべき儕輩が存在します。人間の体型が偸閑で、専ら怪奇ムードで魅せる彼ら。ケムール人やダダなど、この種に分類されるものは、シリーズにおいて決して主流という訳ではありません。破壊スペクタクルの醍醐味を約束する“王道系”(レッドキング・ゴモラなど)や、講じた策略でスリリングな展開へと誘う“知能犯系”(メフィラス星人・ガッツ星人など)。こういった怪獣なり宇宙人なりが登場する娯楽劇を主菜とするのならば、その間隙を縫って供される恐怖劇は謂わば副菜、詮ずる処の「箸休め」。つまりケムール人だのダダだのの不気味系統にあっては、レッドキングやらメフィラスやらの味物を惹き立てる為の“ツマ”なのかもしれません。
 ですが此奴ら。そんな添え物みたいな立ち位置に甘んじて終わるような、大人しい手合いでは断じてございません。時にはピリリとした辛口を効かせたり、得も言われぬ蘞(えぐ)みで我々の味覚を痛撃します。劇甚な刺激で爪痕を印すスパイス、若しくは腐乱風味がクセになる醗酵食品といったところでしょうか。尤も飽くまで脇役の彼ら。出番はそう多くありません。いやしかし稀少で出し抜けであるからこそ、刹那に鮮烈なインパクトを放つとも言えるでしょう。心構え無き者の油断した舌を容赦無く侵し、問答無用に後味遺す奴等のスタイル。度し難い不味さは、ややもすれば風味絶佳をも凌駕するのです。
 幼少の砌、そんな不気味系の中にあって特に私を心酔させたのが、吸血植物ケロニアでした。植物ならではのアシメトリーという見端の怖さも然る事ながら、あの容貌で高等知能を有するというミスマッチ。宇宙生物という訳でもない、南米奥地の秘境に出自を持つ、割りと身近で不意を衝くプロフィール。人語を解し、スーツにだって袖を通す歴とした文明人っぷり。などなど。
 いや勿論、昭和往時に上掲のような小賢しい事を沈思した筈もありません。入り口は先ず、生理に直接訴えるあの見た目。人型のフォルムを準える葉身の重畳と、その深緑の中からギラつかせる三白眼。取っ掛かりはそれだけ。幼かった私の心を奪うのに、他に何が必要ありましょうか。シュルレアリスム画家のマックス・エルンストは、植物・動物・鉱物が混然一体となった森を好んでよく描きました。中でも例えば『生きる歓び』(1936年)と題された作品に相対すれば、不安感と共に「怖いもの見たさ」さえ誘発されましょう。畏怖と好奇が鬩ぎ合う妙味。似たような味わいを、我が幼き舌根はケロニアに見出したのかもしれません。そして向後、私自身この緑色の怪人への賞翫と称揚とを、已める事はないのでしょう。きっと。 (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ケロニア : 『Monster Gallery』シリーズ No.20 原型:小浅和大 (怪獣無法地帯 1999年)

解体構築また解体

ジャンボキング

 最強超獣 ジャンボキング ~ 『ウルトラマンA』 第52話 「明日のエースは君だ!」 ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 23

 先頃(2010年5月)発売されたDG(デジタル・グレード)版のジャンボキング。その別途塗装による“異次元出現ヴァージョン”は、まるで消しゴムみたいな体たらくで、多くの愛顧者から顰蹙を買いました。で今回、敢えて不評だった方を登用して名鑑仕様にしてみたのですが...所詮消しゴムは消しゴムですね。映える筈もありません。因みに名鑑シリーズのジャンボキングは、『ウルトラ怪獣戯画』のラストバトルSPECIAL(2008年)にアソートされています。
 エースに敗れた超獣の分子を、ヤプールの残党が再構築。御霊を一つどころに結集させて祭る、まるで合祀みたいな怪獣。いや超獣。その内訳は、カウラ・ユニタング・マザリュース・マザロン人・スチール星人。「何故この顔触れ?」という疑団もありますが、寧ろこの「作為無き寄せ集め」の方が、却って強制的一元化の雰囲気が出ていて、これはこれで有りなのかもしれません。
 ですがやっぱり「合体」はよくありませんよ、「合体」は。最終回だからってんで、まあこの短絡極まりない着意。空想の産物である怪獣は、そもそもがハイブリッドの要素を兼ね備えており、それを一旦解体して又候暴力的に接ぎ合わせるものだから、畢竟変てこな事に。もう悪趣味の度合いと来たら随一で、以後この方策で成功した例は稀有なのでは?「刺身盛り合わせ」だの「やきとり盛り合わせ」だの、大衆居酒屋などでよく見かけるあの投げ遣りな御品書き。あれを得意気に掲げてこます店と、「それ幸甚の到り」とばかりに誂えて貰う客人。その無神経な遣り取りを目撃してしまったような、そんなおセンチな気分にさせてくれますよ、ジャンボキング君は。
[次回、合体系をもう一匹...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ジャンボキング : 『DGウルトラマン』シリーズ3      (バンダイ 2010年)
  • 台座        : 『ゴジラ全集』シリーズ2nd.
                  1964 三大怪獣 地球最大の決戦  (バンダイ 2005年)
  • 台座(奥)     : 『ゴジラ全集』シリーズFinal
                  1973 ゴジラ対メガロ         (バンダイ 2007年)
  • 樹木(手前)   : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン編 史上最大の侵略
                  01 湖のひみつ(ミクラス)      (バンダイ 2004年)
  • 樹木(脇)     : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン編 プレミアムエディション
                  03 湖のひみつ(ミクラス)      (バンダイ 2006年)

四つん這い革命

キングザウルス三世

古代怪獣 キングザウルス三世『帰ってきたウルトラマン』 第4話「必殺!流星キック」ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 22

ズルッと出て来た怪獣は 智慧の優れた悪い奴
キングザウルス三世だ
それでどうした悪い奴 ウランを食べて大暴れ
序でにバリアで身を護る

「怪獣音頭」より2番抜粋 作詞:東京一 作曲:すぎやまこういち 歌唱:ハニー・ナイツ 1971年


 名鑑シリーズでは、『ウルトラ怪獣戯画』の第1弾(2005年)にアソートされたキングザウルス三世。ですが光波バリアに囲繞された体裁であった為に、フレアー状のヴェールの向こうに肝腎の主役の姿が見えず、流星キックを繰り出さんとするウルトラマンを配した折角の拵えも、何だか索漠としていました。「バリアを張り巡らせている」という趣向は心憎いのですが、如何せん成型素材の選択抽抜に難があったようです。で此度はオーソドックスに、怪獣主体で名鑑風に仕立ててみました。
 このキングザウルス三世は、四足歩行型怪獣としては、着ぐるみに劃期的な試みが施されています。それまでの四脚タイプは、操演の理由上どうしたって後肢の膝が地面に付いてしまい、正直「赤ん坊の這い這い」と評定されても致し方無いものでした。ところが此奴めに到っては、前肢共に後肢も直立。決して膝行させない、生物的にも説得力のあるシルエットを実現させたのです。同時に足の裏側が常に下方を向き、静止時にはピタッと接地しているという頗る付き!更にダックスフントのように四肢を短くする事で、中に入った人間の体型を否定しました。加えて過剰に長い首と尾も、人型の掩蔽・糊塗に一役買っています。こういった創意からは、新シリーズに賭けた意気込みが伝わるというもの。爾後、ステゴン(第10話)やシーモンス(第13・14話)、エレドータス(第15話)と、このインノベーションは徹底されます。
 さて注目したいのは、キングザウルス三世の断末魔。背後からトドメのスペシウム光線を喰らって横倒れ、左後肢を揚げピクピクと痙攣するその有り様です!最早「中に人が入っている」なんて匂わせない挙措。並べて新機軸による構造、であるからこその上首尾と言えるでしょう。
[次回は、屠られた超獣の怨念が合体したあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • キングザウルス三世 : 『HGウルトラマン』シリーズPART.4 永遠なる勇者編 (バンダイ 1995年)
  • 台座           : 『ゴジラ全集』シリーズFinal
                    1973 ゴジラ対メガロ                     (バンダイ 2007年)

化けの皮

ゴドラ星人

  反重力宇宙人 ゴドラ星人 ~ 『ウルトラセブン』第4話「マックス号応答せよ」  ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 21

 防衛軍基地爆破が不首尾に終わったゴドラ星人。ダンの姿(変身)のままポインターを駆って逃走、(律義にも)屋外で巨大化した瞬間です。2004年発売の本家・名鑑では、マックス号船内に佇立する等身大の体裁でした。なので今回、野外巨大化ヴァージョンにアレンジ。足許に、乗り捨てたポインターをあしらってみました。
 マックス号を占拠した宇宙待機組と、防衛軍基地破壊工作隊とが、それぞれ分担された役割を遂行。特に後者にあっては、美女、フルハシ、そしてダンと、お手軽な変身術を駆使してまんまと防衛軍心臓部へと潜入を果たします。“ゴドラガン”なる武器を所持(?)し、戦闘状況に応じては躯体の伸長も可能。予めウルトラ・アイを奪い、ウルトラセブン対策を万全にしておく抜け目の無さ。また任務履行の為には、死をも辞さぬ忠誠。そして何よりも“反重力”という、常識外れな科学力を擁する彼ら。勝利は目前と思われましたが...。
 奸計の解れは、得意とする変身術。先ずはフルハシに化けた個体の不自然なまでの饒舌に始まり、ダンに化けた際は額の絆創膏と“アンヌのお守り”を失念してしまうという、何とも「らしからぬ」手落ち。結句その違和を、ダンに、そしてアンヌに怪しまれる不手際。馬脚...「策士策に溺れる」とでも言いましょうか。卑劣な奴等でしたが、なかなかどうして。こういった詰めの甘さは、彼らの「可愛げ」を達弁に物語っています。
 ところでこの回は、ダンの、つまり森次浩司氏の怪演に俄然注目です。先ずは地下動力室で、ゴドラ星人がダンに変身するくだり。元のゴドラの余韻を残しつつ、「はっはっはっはっ...」と哄笑しながら両腕を揺さ振るダン。真摯な顔つきとのアンバランスが珍妙です。次に地下車輛置き場。アンヌを人質に捕ったダン(ゴドラの変身)が、何と!ウルトラセブンのアイスラッガーを額に受けてしまいます。なかなか謁見に与れない、貴重なシーンと言えましょう。最後は基地の外。ポインターから降車、追って来たセブンに対し、ダンから本来の姿に戻るところ。「ううう~っ」と唸りながら、拳を振り上げるその所作!森次さん、頑張ってます...。是非とも新奇なモロボシ・ダン像を、直にご査収下さい。
[次回は、初登場で既に“三世”だったあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ゴドラ星人 : 『HGウルトラマン』シリーズPART.14 光の星の戦士たち編 (バンダイ 1998年)
  • 台座    : 『ゴジラ全集』シリーズ2nd.
              1964 三大怪獣 地球最大の決戦                 (バンダイ 2005年)
  • ポインター : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン COMPLETE SPECIAL
              03 零下140度の対決(ガンダー)                 (バンダイ 2005年)

脅威の帰還

ラゴン

    海底原人 ラゴン ~ 『ウルトラマン』 第4話 「大爆発五秒前」            ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑳ ★

 葉山マリーナより上陸したラゴンが、三浦半島の森林地帯を当て所無く進行するくだりのイメージです。2004年に発売された名鑑は、船舶を襲撃している場面の切り取りで構成されていました。遵ってラゴンのフィギュア自体は、喫水線から下部の半身が略された、所謂“ウォーターライン”と呼ばれる形式で作られています。折角の“巨大半魚人”なのだから「全身像を」と発心したのですが、如何せんHG版ラゴンの出来(特に着彩)が正直芳しくありません。矢張り名鑑版のクオリティで、身体髪膚の完遂を望むものです。
 木星開発用の原爆が日本海溝に落下、内1個が爆発。放射能の影響で狂暴・巨大化した海底原人が、未爆発の原爆をぶら下げて上陸。列島を核の脅威で蹂躙するラゴンの彷徨は、まさに「死の途行き」です。そも人類自ら創り出した「恐怖」が、自分たちの元へ撥ね返って来るという、何となれば皮肉の物語。核に纏わるこういった因果応報は、本邦分野の祖・『ゴジラ』(1954年)以来のテーマ。昭和往時、我々日本人にとって先の大戦は決して遠からず、1966年(『ウルトラマン』放映)が終戦から20年以上経ていようとも、その傷痕が尚も生々しかった事を伝える証左でしょう。
[次回は、赤いチョッキがチャームなあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ラゴン : 『HGウルトラマン』シリーズPART.20 ウルトラの国大爆発編  (バンダイ 1999年)
  • 台座  : 『ゴジラ全集』シリーズFinal
           1966 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘             (バンダイ 2007年)

悪魔を憐れむ歌

ババルウ星人

暗黒星人ババルウ星人~『ウルトラマンレオ』 第39話「レオ兄弟ウルトラ兄弟勝利の時」ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑲ ★

 ウルトラの星が地球に衝突!?シリーズ創成以来、未曾有の大カタストロフィ!仕掛けたのは、黒装束に黄金の防具で身を固めた悪魔、人呼んで“暗黒星人”!
 黒のラバー・スーツに金属製のプロテクター並びにスパイク。こういったボンデージ・ファッションの風合いに加えて、トドメは波打つブロンドの頭髪。と来れば、これはもうロック歌手の身拵え。特にタチの悪い此奴はゴロツキも同然、なればパンクスに準えてみるのもいいでしょう。
 過去ウルトラ兄弟を窮地へと追い遣った強敵たち、例えばガッツ星人(『ウルトラセブン』第39・40話)やナックル星人(『帰ってきたウルトラマン』第37・38話)、ヒッポリト星人(『ウルトラマンA』第26・27話)やテンペラー星人(『ウルトラマンタロウ』第33・34話)など。ババルウの悪逆は、それらお歴々を凌駕する無道っぷりでした。
 また往年の大敵たちは凡そ饒舌であり、対して新参のババルウは無口という点も看過出来ません。立案した計画の有用性を得意気に捲くし立て、或いは己が力の何たるかを滔々と自讃するのが先達の常套。彼らとは劃期するかのように、寡黙を貫いて大事を遂行するそのスタイル。下手にトーカティヴであるより、「本物のワル」として成る程合点がゆくものです。
 ババルウ星人は予めアストラを捕らえておいて、然る上でアストラに変装し悪事を働きました。その正真を暴いたのは、誰あろうウルトラマンキング!なので、悪魔の素顔が初めて露見するのはドラマの後編(第39話)です。こういった勿体の付け方も、“大御所”登場の演出として実に効果的でした。
 しかーし!大悪玉っぷりもここまで。伝説の元老・ウルトラマンキングの謦咳に接しては小物に変貌、早々にトンズラを決め込みます。踵を返して足早に立ち去るその姿。「スタコラサッサ」という言葉を、適確な図像で説明するのならば、これ程誂え向きな素材は無いぐらい。セレブリティな風格を醸していた折角の黒と金が、安っぽい虚仮威しに堕した瞬間です。
 ところで。ウルトラの星と地球の存亡を賭けたファミリー集結の一大事に、何故ウルトラマンタロウだけ馳せ参じなかったのでしょう?年来の疑問でした。ある時ふと思ったのですが。この前後編のハイライトは、何は措いてもレオ兄弟とウルトラ兄弟の対峙。なればその旗幟を鮮明にする為に、つまり赤組と銀組を截然と分かつべく、「セブンも登場しない事だし、この際タロウも」と、赤系は致し方無く除外されたのではないでしょうか?
[次回は、原爆のせいで元来の性向が狂ってしまった海人...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ババルウ星人 : 『HGウルトラマン』シリーズPART.22 決闘!レオ対ババルウ星人編  (バンダイ 2000年)
  • 台座       : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史Ⅳ
                 04 ウルトラ6兄弟最後の日!
                 (ウルトラセブン・帰ってきたウルトラマン対テンペラー星人)       (バンダイ 2007年)
  • 建物       : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ1
                 08 恐怖の宇宙線(ガバドンA)                          (バンダイ 2002年)
                 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史Ⅲ
                 03 ウルトラセブン参上!(帰ってきたウルトラマン対ベムスター)     (バンダイ 2007年)
                 『ウルトラ超獣名鑑』シリーズ (完)~優しさを失わないでくれ...編
                 03 ウルトラ6番目の弟(アングラモン)                     (バンダイ 2008年)

終わりなき世のめでたさを

モチロン

 うす怪獣 モチロン ~ 『ウルトラマンタロウ』 第39話 「ウルトラ父子餅つき大作戦!」 ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑱ ★

 本来は餅を搗く為の用具が、餅を食べてしまうといった逆転劇。でも所詮は臼だから、最後は従前通り餅を搗かれる立場に収まって、めでたしめでたし。
 「月では兎が餅を搗いている」。人びとの純朴な思念が実体具現化。搗き手の兎は扠措き、「臼が主役」という奇抜さが、流石は『タロウ』の世界観。その名も“モチロン”!飛行船に垂下して地球に到達、手当たり次第に餅を喰い漁る健啖振りを発揮。自身の円筒形態を活かし横転移動、途上の民家を踏み潰しながら進撃します。さんざ餅を食べ捲くったが飽き足らず、「随一の米どころ・新潟へ行きたい」などと、高知方言丸出しで語る始末。相撲に負ければ、「自分が居なけりゃ月に影が無くなるよ」と脅迫紛いの開き直り。出自が荒唐無稽なら、所業も天衣無縫ですね。
 しかし餅屋は餅屋。「さあ、搗いて下さいな」と言わんばかりの見目形。臼そのままの機能的な姿は、初見からその帰結を裏切りません。出て来た瞬間に「下げ」が約束されてしまう、まあ“出オチ怪獣”とでも申しましょうか。畢竟そうならざるを得ない因果。本邦分野におけるパンクロック・シーンの嚆矢“ザ・スターリン”も、彼らの楽曲の中で歌唱していますよ。曰く「終わりがいつも一番最初に顔を出す」(ザ・スターリン 「爆裂ヘッド」より 1982年2nd.アルバム『STOP JAP』収録 作詞:遠藤ミチロウ)。或いは「どこまで行ってもオマエはオマエだ」(同 「MONEY」より)。などと...。
 さてウルトラの父に叱責され、喰い尽くした餅を返還すべく、臼として元来の役目を果たす事と相成ったモチロン。搗き手はタロウ、そして返し手は...(ここだけは意表を突いて)巨大化した南夕子!斯くて巨人たちによる月夜の餅つき。この狂宴、この絵面!シリーズ屈指の珍場面は、また違った意味でウルトラ原体験となりましょう。(因みに本エピソードを手掛けたのは、怪獣物に伝統風習を綯い交ぜてこます脚本家・石堂淑朗氏でした)
 ところで“モチロン”のネーミング。“勿論”に相通ずるのは言わずもがな。この後、モットクレロン(第43話)やベロン(第48話)と、三大駄洒落“ロン”怪獣の揃い踏みとなります。
 [次回は、ウルトラ兄弟とレオ兄弟を仲違いさせようとした卑怯な奴...] (怪獣ラァーヴ)

Data :

  • モチロン : 『HGウルトラマン』シリーズPART.24 ウルトラマン夕陽に死す編  (バンダイ 2000年)
  • 台座   : 『ゴジラ全集』シリーズFinal
              1973 ゴジラ対メガロ                             (バンダイ 2007年)
  • 民家   : 『帰ってきたウルトラ怪獣名鑑』シリーズ 怪獣総進撃
              03 怪獣総進撃(アーストロン)                       (バンダイ 2007年)

窮場

バット星人

 触覚宇宙人 バット星人 ~ 『帰ってきたウルトラマン』 第51話 「ウルトラ5つの誓い」 ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑰ ★

 次郎とルミ子を人質に捕り、球場のスタンドで気焔を吐くバット星人です。この等身大時には、伊吹隊長が投げたナイフに倒れ、巨大化しては、ウルトラマンが投擲した槍(ウルトラクロス)で串刺しにされて絶命。意外と刃物に弱く、戦国武将を髣髴とさせる鎧風の装甲は、あれ虚仮威しだったのでしょうか。
 「ウルトラ抹殺計画」を実行すべく、宇宙恐竜ゼットンを手懐け、自らはMATを壊滅状態にまで追い遣った、成る程最終回には相応しい大物っぷりを発揮。しかし反面、女子供を毒手に掛けようとしたり、留守中に空き巣に入りMAT基地を破壊するあたり、狡すっ辛さもまた一入でした。
 バット星人が待ち構えていた球場は“東亜スタジアム”。特定の施設を指定してくるセンスも、侵略宇宙人らしからぬ行動で解せません。寧ろショッカーとか、等身大ヒーロー物における悪の組織の流儀と言えるでしょう。観覧席に佇む姿が、奇異に映ります。
 スポンサー(ロッテ)の計らいは別として、何故舞台を球場に据えたのでしょうか?ひょっとしたら、「ゾフィ・マン・セブンらがピンチに駆けつけ4兄弟でゼットンを倒す」なぁんて、刺激的な展開が勘案されていたのかもしれません。そうなれば、役者揃いの“オールスター戦”。夢の球宴に用意された場所は...って、穿ち過ぎですね。
 結局球宴は夢のまま。フニャフニャなゼットンもさっさと片付けられ、首謀者がその名に冠した“バット”は火を噴かず終い...。
 [次回、餅を喰いに月からやって来たのは勿論あいつ...] (怪獣ラァーヴ)

Data :

  • バット星人    : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟ラストバトルSPECIAL
                 02 ウルトラ5つの誓い                          (バンダイ 2008年)
  • 台座       : 『仮面ライダー怪人名鑑』シリーズ3 ~人喰い怪人編~
                 10 ゲルショッカー全滅!首領の最後!!(ヒルカメレオン)  (バンダイ 2004年)
  • 鉄骨(奥)    : 『仮面ライダー怪人名鑑』シリーズ2
                 06 仮面ライダー新1号                         (バンダイ 2003年)

処々啼鳥を聞く

パンドン

  双頭怪獣 パンドン ~ 『ウルトラセブン』 第48話 「史上最大の侵略 前編」    ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑯ ★

 脈拍360、血圧400、体温90度!悪魔のような侵略者たちとの激戦で、すっかり疲弊困憊のウルトラセブン。囂しく奇声を発する新たな敵に対し、必殺技も不調不発。叩き落され踏ん付けられたアイスラッガーを奪還、そのまま手にした寸鉄の白刃で居合い一閃!辛くも勝利を収めた瞬間です。
 通常は飛び道具であるアイスラッガーを、直接掴んで相手を屠る荒技。他に対ギエロン星獣戦(第26話)と対ガイロス戦(第42話)、通計3回しか見せたことのない乾坤一擲の切り札です。剣豪のような一面をも併せ持つセブンの、他のウルトラ戦士とは一線を劃す所以でしょう。
 さて二対の嘴で、「ガガ・アァー!」と叫騒するパンドン。「ガガー」と「アァー」の鳴き声が、左右の口から発せられている合唱のようで、“双頭怪獣”の別称に合点がゆきます。ところで怪鳥の如きこの尖り声。「ティービーエス!(TBS!)」と聴こえなくもないのですが...錯聴でしょう、きっと。
 [次回は、人質を捕ってスタジアムにて待ち構えるあいつ...] (怪獣ラァーヴ)

Data :

  • パンドン     : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン編 史上最大の侵略
                 08 史上最大の侵略                         (バンダイ 2004年)
  • ウルトラセブン : 『キャラエッグ ウルトラマン』シリーズ (バンダイ 2004年)
  • 台座       : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史2
                 05 奇跡!ウルトラの父(ウルトラの父対ヒッポリト星人)   (バンダイ 2006年)
  • 炎         : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史3
                 05 ゾフィが死んだ!タロウが死んだ!(ゾフィ対バードン) (バンダイ 2007年)

PRIMITIVE & OP!アートな怪人

ダダA

ダダC

  三面怪人 ダダ ~ 『ウルトラマン』 第28話 「人間標本5・6」        ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑮ ★

 宇宙線研究所を占拠。逃げ惑う所員や施設を訪れた女性調査官、更には彼女を救いに来たムラマツらを標本化すべく、所内を何処までも追いかけて来るダダ。お顔をお色直ししてみせたり、遮蔽物を透過してのけたり、消えたり出たりの隠顕自在。昭和往時、これを恐怖の原体験として覚えた諸兄も、少なくないようです。
 アフリカ原住民の仮面を髣髴とさせる頭部と、ブリジット・ライリー(英国 1931~) の作品を纏ったような肢体。これらを融合させた外貌は、抜群なインパクトでした。脳裡を直撃したその奇態は、永き歳月を経た今尚鮮烈な輝きを放っています。「生物なのに抽象的」といった意想外性が、成る程不気味さのメカニズムなのかもしれません。
 曾ては「恐怖」の代名詞であった筈のダダ。昨今はキャラクター化され、バルタンやピグモン、カネゴンらと並んですっかり人気者。旧来のファンからすれば、喰えない持て囃されようです。「怖いから見たくない、でも見たい」。ダダにあっては、そんな禁忌な匂いを纏繞していて欲しいもの。『リング』シリーズ(鈴木光司 1991年~)の貞子同様、「形あるものは全てキャラクター化される」命運なのでしょうか。
 名鑑シリーズでは、本家第2弾(2002年)とパノラマファイト2弾(2007年)の都合二回、リリースの僥倖に与ったダダ。ですが、いずれも青い目をした通称“B”と呼称されるタイプの登用であり、一般的に膾炙されている赤い目の“A”の不在は、何とも寂しい限りです。なので、赤目(A)と残りの黄目(C)も、同台座を使って構成してみました。
 [次回は、心なしか鳴き声が「TBS!」と聴こえるあいつ...] (怪獣ラァーヴ)

Data :

  • ダダ(A・C) : 『ワンダーカプセル ウルトラマン』シリーズ (バンダイ 2002年)
  • 台座     : 『仮面ライダー怪人名鑑』シリーズ3 ~人喰い怪人編~
              05 怪人ナメクジラのガス爆発作戦(仮面ライダー2号対ナメクジラ) (バンダイ 2004年)

梟×鸚哥

キサマナドアイテニナラン!

ガッツ星人

カプセル怪獣 ウインダム
 分身宇宙人 ガッツ星人 ~ 『ウルトラセブン』 第39話 「セブン暗殺計画 〔前篇〕」  ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑭ ★

 夜のビル街で、鳥の顔を持つ者同士が対峙。片やフクロウの面体を想起させるウインダムと、片やインコそのままなガッツ星人。たまたま。と言うより、そも鳥に着想した宇宙人なり怪獣なりが頻出する『ウルトラセブン』ならではの、ともすれば必定だったのかもしれません。
 「無敵」を自負するガッツ星人に相対して、虚仮威しではない、徒ならぬ殺気を感じたダン。自らは変身を回避、「取り敢えず」ってんで、斥候の為にカプセルを投擲。しかし飽くまでも子飼いに過ぎないウインダムが、強者・ガッツに敵う筈も無く。隠顕自在の術に翻弄され、揚げ句は電子頭脳を破壊される始末。敢え無く最期の出陣と相成りました...。
 雑魚(ウインダム)を片付けた後、いよいよ巨大化するガッツ星人。劇中ではほんの一瞬でしたが、同じ台座を使用した“亜種”として構成してみました。
 [次回は、自分の名を連呼しながら何処までも追っかけて来るオプティカル・アートなあいつ...] (怪獣ラァーヴ)

Data :

  • ウインダム : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン編1
              02 姿なき挑戦者(ウインダム)               (バンダイ 2003年)
  • ガッツ星人 : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史1
              02 セブン暗殺計画(ウルトラセブン対ガッツ星人)   (バンダイ 2006年)
  • 台座    : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史2
              01 侵略者を撃て(ウルトラマン対バルタン星人)    (バンダイ 2006年)

歯科女医にご用心

ベロクロンⅡ世

 ミサイル超獣 ベロクロンⅡ世 ~ 『ウルトラマンA』 第48話 「ベロクロンの復讐」 ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑬ ★

 「復讐」とか「呪い」とか「怨念」とか。兎角『ウルトラマンA』では、こういった穏やかではないキーワードが際立ちます。これは、クリスチャンである市川森一氏と意趣返しの作家・上原正三氏、両御仁の精神性の発露と言えるでしょう。(尤もドラマの内容については、左程シリアスでもなく、時に頓狂だったりしますが...)
 また「鼻刳り塚」や「ナマハゲ」、「獅子舞」だの「豆まき」だの、日本古来の習俗に焦点を当てた作品も、『A』の世界を妖しく彩りました。こちらの趣向は、石堂淑朗氏が脚本を担当した物に多く見受けられます。本エピソード「ベロクロンの復讐」は市川氏の脚本によるものですが、やはり伝統芸能である「能面」が、印象的に使われました。通底しているのは、それら風儀が畏怖の対象として描かれている事です。
 さて。北斗にとっては、「自分を殺した」忘れ難き超獣ベロクロン。初代(Ⅰ世?)がサンゴのイメージだったのに対し、Ⅱ世の方は、赤・緑・黄のラスタカラーと相俟って、ドレッドヘアーを戴いたレゲエ・ミュージシャン風です。何処となく。
 ところでこの二世君は、次作『ウルトラマンタロウ』にも顔を見せます。その名も“改造ベロクロンⅡ世”。間怠っこいったらありゃしない!
 [次回は、夜の街に対峙した鳥顔の御二方...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ベロクロンⅡ世 : 『キャラエッグ ウルトラマン』シリーズ     (バンダイ 2004年)
  • 台座       : 『帰ってきたウルトラ怪獣名鑑』シリーズ2 怪獣チャンネル編
                 01 宇宙から来た透明大怪獣(サータン)   (バンダイ 2007年)

機械人形

アンドロイド少女 ゼロワン

 アンドロイド少女 ゼロワン ~ 『ウルトラセブン』 第9話 「アンドロイド0指令」        ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑫ ★

 「もう何もかも終わりです」
 百貨店屋上。ウルトラセブンに追い詰められ、遊戯機械の鉄柵を背にしたアンドロイド少女をイメージしてみました。この後、反撃する間も無くセブンによって破壊されます。
 チブル星人の強烈なインパクトから影が薄れがちですが、休止状態ではマネキン人形に擬態する彼女も、なかなかの不気味さ。演じた小林夕岐子の端整なマスクは、ともすれば冷ややかであり、まさに“機械人形”には誂え向きの容色です。無表情という訳でもなく、仄かな笑みを浮かべ、非情にも迫り来る足運び。電撃、俊足、怪力...。加えて、「オ客サマニオ知ラセシマス。午前0時ノ時報トトモニ、アンドロイドゼロ指令ガ発令サレマス。アト暫ラクオ待チ下サイ」と、機械的に繰り返される館内アナウンス。カタカナ表記が断然似合うその事務的な響きも含めて、忘れ得ぬウルトラ原体験です。
 固より「人形が動く」といったシチュエーションは、無条件で心胆寒からしめるもの。そんな訳で、「動く人形」で恐怖出来る傑作5選―!

 [次回は、ヤプールの復讐の尖兵として新生したあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • アンドロイド少女 : 『大怪獣シリーズ』チブル星人 少年リック限定品に附属  (エクスプラス 2009年)
  • 台座 (手前)  : 『仮面ライダー怪人名鑑』シリーズ3 ~人喰い怪人編~      (バンダイ 2004年)
                 05 怪人ナメクジラのガス爆発作戦 (仮面ライダー2号対ナメクジラ)
  • 台座  (奥)   : 同上
                 10 ゲルショッカー全滅!首領の最後!! (ヒルカメレオン)
  • プランター    : 同上
                 03 人喰い花ドクダリアン (ドクダリアン)
  • 鉄柵 (最奥)  : 同上
                 02 死神カメレオン 決斗!万博跡 (死神カメレオン)

白銀の天嶮、金城の鉄壁

レッドキング(二代目)

 どくろ怪獣 レッドキング(二代目) ~ 『ウルトラマン』第25話「怪彗星ツイフォン」 ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑪ ★

 堅牢強固、雄大荘重。バロック建築を髣髴とさせるレッドキングは、まさに“怪獣王”。にも関わらず名鑑シリーズでは、単体でのリリースは無く、「怪獣無法地帯」と「怪彗星ツイフォン」の両編、いずれも対戦相手との同梱で、小じんまりとした拵えでした。
 怪獣王にあっては、もっと威風堂々としていて欲しいもの。そんな訳で、見端が割りと立派な『円谷倉庫』版のレッドキングと、豪壮な雪山が印象的な台座を『ゴジラ全集』から引っ張ってきて、組み合わせてみた次第です。
 [次回は、ダンを誑かすつもりがフルハシをシビれさせてしまったあの娘...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • レッドキング(二代目) : 『円谷倉庫』シリーズ1                 (バンダイ 2008年)
  • 台座           : 『ゴジラ全集』シリーズ2nd. 1955 ゴジラの逆襲 (バンダイ 2005年)

DGウルトラマン3 レビュー

DGウルトラマン3 ジャンボキングとバードン

 今回の目玉、ジャンボキングとバードンです。
 着彩の精緻さは、相変わらずのハイ・クオリティを維持。特に眼球なんかは、まるで炙られて白濁した焼き魚のそれ。黄蝕んだ半透明の硝子体が、此方を恨みがましく睨みつけているようで、意馬心猿、肉情を煽られる事請け合いです。...ウソです...。しかしジャンボキングに到っては、目尻の毛管が血奔っている凝りよう!
 赤と青。この2匹が同弾内にラインナップされた所以は、色合いが近似しているからでしょうか?



DGウルトラマン3 ジャンボキングの別途彩色

 ジャンボキングの別途彩色は、異次元からの出現をイメージしたカラーリング。クリア素材を使うでもなし、グラデーションが左程美麗な訳でもなし。正直、ハズレ感は否めません。消しゴムみたいな為体。



DGウルトラマン3 エースとの対比 ジャンボキング

 エースとの対比。寸丈は...当然合いませんね。ジャンボキング、随分と小粒です。
 とは言え、かなりのボリューム。それを狭隘なカプセルに無理矢理詰め込んであるものだから、三日月形の角がグニャグニャの惨状。熱湯と冷水で正方向に矯正しました。



DGウルトラマン3 タロウとバードン

 タロウとバードン。こちらも対比が合いません。タロウがバードンを、ちょっと見下ろす態です。ちょこっとだけ。



DGウルトラマン3 バードン

 HG版(2003年)との比較。
 霄壤の差は、火を見るよりも明らか。(HGは)こんなにもオモチャオモチャしていたのかと、改めて新機軸に感服。塗り絵と油彩画ほどの懸隔と言えるでしょう。

怪優怪演

人間生物X

  人間生物X ~ 『ウルトラセブン』 第2話「緑の恐怖」           ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑩ ★

 ワイアール星人に襲われた酔漢が、搬送先のウルトラ警備隊メディカルセンターで怪物化。厳密に言えば、この個体はワイアール星人ではなく、同化液によって星人そっくりに変貌させられてしまった“人間生物X”です。ドラキュラに血を吸われた人間が、ドラキュラと同種の吸血鬼になってしまう-みたいなものなのでしょう。きっと。
 丸窓が印象的なこの医務室。本家名鑑シリーズ・「人間牧場」(『ウルトラセブン』第22話)からの拝借です。劇中でも度々見受けられる「お馴染みの」セット、その汎用性に便乗させてみました。等身大の宇宙人が登場する『セブン』なればこそのアレンジです。
 化け物に変容してしまう前の酔っ払いを演じたのは、錯乱者の芝居に長けた怪優、故・大村千吉!東宝の怪獣映画を始め、ウルトラでも、異形に遭遇してしまった非運な役どころを数多く演じてきました。その狂乱っぷりは頭抜けており、後進の追随を未だ許しておりません。多分。
 当エピソードは、そんな「恐怖する」専門役者だった大村が、自ら怪物と化してしまう、謂わば劃期な事変でもありました。爾後彼は、日本刀を振り回す狂人(『怪奇大作戦』第24話「狂鬼人間」)やパンダの縫いぐるみを強奪する黒マントの怪人(正体はスチール星人 『ウルトラマンA』第40話「パンダを返して!」)など、市井の人びとを脅かす側にも、その才覚を発露させてゆきます。何しろあの形相ですから...。
 [次回は、ツイフォン編の主役はやっぱり金色のあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • 人間生物X(ワイアール星人) :『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン編1
                         03 緑の恐怖 (バンダイ 2003年)
  • 台座                : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ
                         ウルトラマン&ウルトラセブン 2nd. SEASON EPISODES
                         09 人間牧場(ブラコ星人) (バンダイ 2005年)

巧み凝らして思案為せど

バルタン星人Jr

 宇宙忍者 バルタン星人Jr
                  ~ 『帰ってきたウルトラマン』 第41話「バルタン星人Jrの復讐」 ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑨ ★

 建造中のビルをロボットに改築。その内部にMATたちを閉じ込め、ウルトラマンの戦意を挫いてしまおうと、作戦の動向を虎視眈々と窺うバルタン星人Jrです。2007年に発売された名鑑シリーズ本家の物とは別に、計器パネルの前で息巻く様子を、等身大のイメージでアレンジしてみました。
 さて。「父の仇討ち」を目的としたご自慢の「ビルガモ作戦」はしかし、手抜き工事によって解れを見せてしまいます。脆弱な通常建材を使用した壁に大穴を開けられ、そこから人質に逃げられてしまう始末、間抜け。草葉の陰の父君も、これじゃあ浮かばれませんね。
 ところで“ジュニア”という名付け。後のドリー・ファンク・ジュニア(米国インディアナポリス出身のプロレスラー)やブロッケンJr.(ゆでたまご作・『キン肉マン』登場の超人)、そして千原ジュニア(吉本興業所属のお笑いタレント)など。“ジュニア系譜”のルーツは、何を隠そう此奴です。ウソです。
 [次回は、ウルトラ警備隊の医務室で醜怪な緑色の姿を晒したあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • バルタン星人Jr : 『キャラエッグ ウルトラマン』シリーズ                   (バンダイ 2004年)
  • 計器盤      : ㊤『ウルトラパノラマファイト』シリーズ ラウンド3
               06 翻訳機はラジオ?サウンド誤解大決戦!(ラゴンVSザラブ星人)   (バンダイ 2008年)
                 ㊦『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ファイナルコンプリートエディション
               04 遊星から来た兄弟(ザラブ星人)                       (バンダイ 2006年)
  • 台座       : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ ウルトラセブン編1
               08 地底GO!GO!GO!(ユートム)                      (バンダイ 2003年)

冷凍牛

ミクラス

 カプセル怪獣 ミクラス ~ 『ウルトラセブン』 第25話「零下140度の対決」        ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑧ ★

 氷雪に凍えながら主人の還りをじっと待つ。まるで南極の昭和基地に置き去りにされた樺太犬のタロ・ジロ、若しくは帰らぬ主人を出迎えに渋谷駅へ日参し続けたハチ公。そんな律義一徹が涙を誘うミクラスです。
 それにしても酷いのは飼い主、いやウルトラセブン。紛失物(ウルトラアイ)を捜す暫しの間だけかと思いきや、念願の変身を果たしても、ガンダー相手に劣勢のミクラスをそのまま放置。自分だけ寒冷域外の上空へ逃れ、太陽光を浴びてぬくぬくと養生。鱈腹エネルギーを充填し戦線復帰して尚、既に凍結してしまった飼い犬をほったらかし。ガンダーを倒した後も、敗者・ポール星人が滔々と捲くし立てる負け惜しみを、最後まで緩りと拝聴してこます始末。ダンの姿に戻って、「あ、忘れてた」と言わんばかりの「ミクラスもどれ!」で、漸うの回収......あんまりだ!
 [次回は、建設中のビルに罠を張り父の仇討ちに燃えるあいつ...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ミクラス : 『ワンダーカプセル ウルトラマン』シリーズ第1弾 (バンダイ 2002年)
  • 台座   : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ2
           03 怪彗星ツイフォン(レッドキング2代目対ドラコ) (バンダイ 2002年)

Home > 2010年05月

Feeds
Links
Meta
Books
  • ウルトラ怪獣名鑑戯画報
     

  •  

  •  

  •  

  •  

  •  

  •  

  •  

  •  

  •  

Page Top