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2011年01月

谷間の姫百合 ~H少年からの贈り物 その14~

キーラ
   光熱怪獣 キーラ ~ 『ウルトラマン』 第38話 「宇宙船救助命令」 ラァーヴ!!  
 

 “ルシフェリン”なる発光物質が、発光酵素である“ルシフェラーゼ”の触媒作用によって、酸素などと結合する際に光子を放出。なんてのが、生物発光のメカニズムだそうです。この光は完全なるルミネセンス、つまり「冷光」であり、熱を伴いません。まあ光輝する度に高熱を発していたら、ホタルとかイカとか、堪ったもんじゃありませんからね。
 光熱怪獣キーラは、そういった発光器官を眼球に具有した想定なのでしょう。しかし!外敵の視力を奪ってしまう度合いの強光、剰え銃火器の如き破砕光線としても作用。これはもう冷光とは真逆の熱放射、それも可也の高温を伴った生物発光であると推されます。なれば、強固な耐熱構造を備えた視覚器!?いえいえ、詮索は野暮天。ウルトラ怪獣随一の「目力」を享受して、身も心も灼かれちゃいましょう。
 ところで。『ウルトラマン』最終回の一個前に登場したキーラは、斯様に激しい光を放ちますが、それでもゼットンの強烈なインパクトの前では、存在さえ薄まってしまうまさに日陰者と言えましょう。皮肉にも。更に、キーラの前の週には、羽飾りも華々しいジェロニモンが登場しました。ゼットンとジェロニモンに挟まれた、キーラは謂わば谷間のユリ。威風堂々たる天嶮の影に隠れて、ひっそりと綻んでいるのです。
 そんな目立たない不遇な奴ですが。その悲哀さも相俟ってか、個人的には惹かれてしまいますね。もう幼少の頃から、こういった“マイナー”を放っとけない自己。「ひねくれもの」なんて、よく揶揄されたものでした_。知名度からしても左程揮わないキーラ。の人形を、乞い欲したH少年もそうだったのかなぁ、なんて思いに耽ったりして...。(怪獣ラァーヴ)


Data :

  • キーラ : 『ウルトラ怪獣シリーズ』No.34 (バンダイ 1986年)

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