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★ 悪魔を憐れむ歌

ババルウ星人

暗黒星人ババルウ星人~『ウルトラマンレオ』 第39話「レオ兄弟ウルトラ兄弟勝利の時」ラァーヴ!!

★ 贋作・ウルトラ怪獣名鑑戯画 ⑲ ★

 ウルトラの星が地球に衝突!?シリーズ創成以来、未曾有の大カタストロフィ!仕掛けたのは、黒装束に黄金の防具で身を固めた悪魔、人呼んで“暗黒星人”!
 黒のラバー・スーツに金属製のプロテクター並びにスパイク。こういったボンデージ・ファッションの風合いに加えて、トドメは波打つブロンドの頭髪。と来れば、これはもうロック歌手の身拵え。特にタチの悪い此奴はゴロツキも同然、なればパンクスに準えてみるのもいいでしょう。
 過去ウルトラ兄弟を窮地へと追い遣った強敵たち、例えばガッツ星人(『ウルトラセブン』第39・40話)やナックル星人(『帰ってきたウルトラマン』第37・38話)、ヒッポリト星人(『ウルトラマンA』第26・27話)やテンペラー星人(『ウルトラマンタロウ』第33・34話)など。ババルウの悪逆は、それらお歴々を凌駕する無道っぷりでした。
 また往年の大敵たちは凡そ饒舌であり、対して新参のババルウは無口という点も看過出来ません。立案した計画の有用性を得意気に捲くし立て、或いは己が力の何たるかを滔々と自讃するのが先達の常套。彼らとは劃期するかのように、寡黙を貫いて大事を遂行するそのスタイル。下手にトーカティヴであるより、「本物のワル」として成る程合点がゆくものです。
 ババルウ星人は予めアストラを捕らえておいて、然る上でアストラに変装し悪事を働きました。その正真を暴いたのは、誰あろうウルトラマンキング!なので、悪魔の素顔が初めて露見するのはドラマの後編(第39話)です。こういった勿体の付け方も、“大御所”登場の演出として実に効果的でした。
 しかーし!大悪玉っぷりもここまで。伝説の元老・ウルトラマンキングの謦咳に接しては小物に変貌、早々にトンズラを決め込みます。踵を返して足早に立ち去るその姿。「スタコラサッサ」という言葉を、適確な図像で説明するのならば、これ程誂え向きな素材は無いぐらい。セレブリティな風格を醸していた折角の黒と金が、安っぽい虚仮威しに堕した瞬間です。
 ところで。ウルトラの星と地球の存亡を賭けたファミリー集結の一大事に、何故ウルトラマンタロウだけ馳せ参じなかったのでしょう?年来の疑問でした。ある時ふと思ったのですが。この前後編のハイライトは、何は措いてもレオ兄弟とウルトラ兄弟の対峙。なればその旗幟を鮮明にする為に、つまり赤組と銀組を截然と分かつべく、「セブンも登場しない事だし、この際タロウも」と、赤系は致し方無く除外されたのではないでしょうか?
[次回は、原爆のせいで元来の性向が狂ってしまった海人...] (怪獣ラァーヴ)


Data :

  • ババルウ星人 : 『HGウルトラマン』シリーズPART.22 決闘!レオ対ババルウ星人編  (バンダイ 2000年)
  • 台座       : 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史Ⅳ
                 04 ウルトラ6兄弟最後の日!
                 (ウルトラセブン・帰ってきたウルトラマン対テンペラー星人)       (バンダイ 2007年)
  • 建物       : 『ウルトラ怪獣名鑑』シリーズ1
                 08 恐怖の宇宙線(ガバドンA)                          (バンダイ 2002年)
                 『ウルトラ怪獣戯画』シリーズ ウルトラ兄弟激闘史Ⅲ
                 03 ウルトラセブン参上!(帰ってきたウルトラマン対ベムスター)     (バンダイ 2007年)
                 『ウルトラ超獣名鑑』シリーズ (完)~優しさを失わないでくれ...編
                 03 ウルトラ6番目の弟(アングラモン)                     (バンダイ 2008年)
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Comments:4

190 URL 2010-05-19 (水) 04:03

私は、東光太郎がバッジを捨ててしまったから、タロウは来られなかったと解釈していましたよ。他のウルトラ兄弟は最終回で地球を去っていくけど、タロウの最終回は違いましたからね。

ラァーヴ URL 2010-05-19 (水) 05:17

ああ、そうでした!その事をすっかり忘れていましたー。なるほど、そう解釈できますね!ご指摘ありがとうございます。
話は別になりますが、『ダーティハリー』の1作目のラストで、ハリーが警官のバッジを捨てていますね。で、パート2では、何事も無かったようにちゃっかりまた警官やってました。タロウも、それくらいの図々しさがあればなぁ...。

回想庵 URL 2010-09-12 (日) 18:30

>これはもうロック歌手の身拵え。特にタチの悪い此奴はゴロツキも同然、なればパンクスに準えてみるのもいいでしょう。

あくまで推測ですが、マグマ星人の衣装を改変したのではないのでしょうか。両者はどことなく感じが似ていますw「タロウ」の最終回に登場したバルキー星人の衣装も、レオのNGデザインを流用したものと聞いています(そう言えば、もうかなり大昔なのですが、内山まもる氏が小学館の雑誌に連載していた漫画版「タロウ」の最終回で、「ウルトラマンレオ」の予告イラストが描かれており、そのレオの目の部分が、バルキー星人似ていたように記憶しています)し、費用節約のためだったのでしょうか・・・

ラァーヴ URL 2010-09-13 (月) 02:37

ババルウ星人もマグマ星人も、人体のラインがむき出しのボディスーツ仕立てで、ゴテゴテとした怪獣に比べれば実に簡素な造りでしたね。レオの後半なんか、台所事情は火の車だったそうです。なのでババルウ星人のあのスーツは、きっと経費削減のなれの果てなのでしょう。

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