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★ 怪獣享年 ~H少年からの贈り物 その15~

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   メカゴジラ 『ゴジラ対メカゴジラ』 1974年3月21日公開 ラァーヴ!!  
 

 万鈞にして過重。白金の躯体に奔る夥しいパターン装飾は、ネジ頭の堵列を髣髴とさせます。その佇まい、さながら南部鉄瓶の如し。勇壮、先鋭、スタイリッシュ、端厳堂々、唯我独尊!
 ゴジラに偽装し遂せていた「化けの皮」の下から、不敵不敵しく正真を晒す初顕現のシーンは圧巻でした。観るものを灼かずにおれないカッコ好さは、もう是れ理屈抜き、無条件。昭和往時、形骸化甚だしかった怪獣王ゴジラを、完全に喰っていた鋳鉄のボディ。思慮浅き幼少のともがらを、遍く心酔してこましやがる、まぁーあざとさと来たら!
 メカゴジラの鮮烈なデヴューは1974年。しかしながら当時、銀幕やブラウン管を賑わせていたのはアニメーション作品で、金と手間の掛かる特撮や怪獣ものなどは衰退の一途を辿っていました。特に『マジンガーZ』(1972年12月~)の爆発的ヒットによって、世はまさにロボットの趨勢。な訳で。ゴジラのメカニカルなアレンジは、時流に準じた畢竟・帰結だったのでしょう。
 換言すれば、メカゴジラの登場は「アニメーションへの形振り構わない迎合」。手っ取り早く子どもらの関心を惹こうとする作為・魂胆があからさまで、悲しいかな、特撮・怪獣ものの最期の悪足掻きにも見えます。実際この翌年、『ウルトラマンレオ』と『仮面ライダーストロンガー』、そして『メカゴジラの逆襲』を以って、三大シリーズが尽くひと先ずの幕を下ろしているではありませんか。この事象...。思うにメカゴジラの登場こそは、瀕死の状態にあった昭和の特撮・怪獣ものにトドメを刺した自刃だったのでは?
 写真は1983年製の硬質ソフビ人形。H少年がこれを買い宛がって貰った時期は、推察するに90年代中盤あたりでしょう。平成VSシリーズ版の新規メカゴジラ(1993年)をプイと袖に振って、古くさい昭和の鉄瓶を欲したそのセンス、頗る付き!(怪獣ラァーヴ)


       ゴジラ対メカゴジラ        メカゴジラの逆襲

Data :

  • メカゴジラ : (バンダイ 1983年製の再販?)

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Comments:2

回想庵 URL 2011-02-15 (火) 21:03

>特に『マジンガーZ』(1972年12月~)の爆発的ヒットによって、世はまさにロボットの趨勢。

円谷もこの時期は、『ジャンボーグA』(1973年)に見られるように、ロボット物を意識し始めていたようですね。顔のデザインに「ロボット」であることを意識していることがわかる(両耳から出ているアンテナは傑作ですw)のですが、全体としてやはり、ウルトラヒーローっぽさが感じられますね(笑)。その反面、操縦者の体の動きがロボットの動きにトレースされるという設定は、まさに『エヴァンゲリオン』の先駆というべきものがあり、70年代の作品としては、意外な先進性が感じられます(当時連載されていた漫画版ではTV版と異なり、主人公は少年であり、ここにも『エヴァ』との妙な「符合」が見られます)。

ラァーヴ URL 2011-02-15 (火) 23:06

“シンクロ式操縦”の系譜は、ジャンボーグ、ライディーン、そしてエヴァといったところでしょうか。
丁度東京MXで、先週から『ジャンボーグA』が始まりました!奇しくも次のブログのテーマが、ジャンボーグですよー。

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